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旧NISAの保有株式、SBI証券で非課税期間終了しているかの確認方法

私もNISAを使って少ない資産を運用していますが、現行のNISAでは非課税期間が
終了すると課税対象となる一般口座へ保有株式を移管しないといけません。

では、SBI証券でNISAを利用して保有している株式の非課税期間終了しているかを
確認するにはどうすれば良いのでしょうか?

SBI証券のNISAで非課税期間が終了した株式の確認方法

SBI証券でNISAを利用して保有している株式の非課税期間が
終了しているかどうかは、SBI証券公式サイトの「口座管理」の画面で確認できます。

SBI証券の公式サイトにアクセスして会員ページにログインしたら、
画面上部の「ポートフォリオ」や「取引」の隣に並んでいる「口座管理」を選択してください。

口座管理画面が表示されたら、「マーケット」や「国内株式」などの項目が並んでいる
一段下の項目欄から「口座(NISA)」へと進みます。

さらに「年度別収支」に進み、「NISA口座管理」という項目内にある「NISA/つみたて
NISA保有証券」でNISAを利用して保有している株式一覧が確認可能です。

2023年12月末で5年の非課税期間が終了するには2019年に取得した株式ですから、
「取得年」で並べ替えて2018年までに取得した株式は非課税期間が終了しています。
(2023年11月現在)

「ロールオーバー対象銘柄確認」でも非課税期間終了しているか確認できる

SBI証券では公式サイトの「ロールオーバー対象銘柄確認」を利用することでも、
非課税期間が終了したNISAの保有株式が確認できます。

ロールオーバーについては後述しますが、簡単に言うと非課税期間が終了した
保有株式の非課税期間を延長できる仕組みのことです。

SBI証券の下記ページにある「ロールオーバー対象銘柄確認」の項目を選択して、
SBI証券の会員ページにログインすれば非課税期間が終了した株式が確認できます。
(https://faq.sbisec.co.jp/answer/5f59c80722272b001158cb63)

画面では「2021年のロールオーバー対象」となっていますが、
選択してログインすれば最新のロールオーバー対象銘柄が確認可能です。

非課税期間が終了したNISAの株式はどうなる?

5年間の非課税期間が終了したNISAの株式は、
ロールオーバーの手続きをしなければ特定または一般の口座に自動的に移管されます。

NISA口座で保有している非課税期間中の株式は、
配当や売却益が出ても当然課税されませんし、取引手数料も発生しません。

しかし非課税期間が終了して特定または一般の口座に株式が移管されると、
配当や売却益に対して課税されますし、取引手数料も発生します。

非課税期間が終了した特定または一般の口座への移管は自動的に行われるので、
何も手続きしなくても保有している株式が無くなってしまう心配がありません。

ロールオーバーの手続きを行うと非課税期間延長

非課税期間が終了したNISAの株式が特定または一般の口座に移管されると課税
対象となりますが、ロールオーバーの手続きをすることで非課税期間を延長できます。

ロールオーバーは「乗り換え」という意味で、
NISA口座を新しいものに乗り換えることで非課税期間が継続されるのです。

NISA口座は基本的に1年単位での運用となるため、旧NISA口座から新しい年度の
NISA口座に株式を乗り換えることで非課税期間が新たに設定されます。

SBI証券では「NISAロールオーバー/課税払出しのお手続き方法」のページから
ロールオーバーの手続きが可能です。
(https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_nisa&cat1=nisa&cat2=nisa&dir=nisa&file=nisa_rollover_flow.html)

ただしNISA口座からつみたてNISA口座、
つみたてNISA口座からNISA口座へのロールオーバーはできませんし、

また特定・一般の口座からNISA口座へのロールオーバーもできません。

ロールオーバーする株式価値が120万円を超えていたらどうなる?

非課税期間が終了した株式を新しいNISA口座にロールオーバーする場合、
株式価値が120万円を超えていても問題ありません。

従来のNISAの非課税枠は年間120万円で、
NISAを利用した投資は年間120万円までしかできなことになっているのです。

しかしロールオーバーする株式については金額に上限がありませんから、ロール
オーバー時点で価値が120万円を超えていても全て新しいNISA口座に移管できます。

ただ120万円以上の価値がある株式を新しいNISA口座に移管すると、
新しいNISA口座の非課税枠を使い切ってしまうことになります。

価値が120万円を超える株式を移管した場合は、
移管先のNISA口座では新たに投資ができなくなるので注意してください。

ロールオーバーする株式の価値が120万円を下回っていた場合は、上限の120万円
からロールオーバーする株式の価値を差し引いた金額分だけ新たな投資が可能です。

ロールオーバーしないと損しているのに税金発生!?

非課税期間が終了した株式をロールオーバーせずに特定または一般の口座に
移管すると、損しているのに税金が発生する恐れがあります。

NISA口座から特定または一般の口座に移管した株式は、
取得時点の価格ではなく移管時点の価格が課税の起点となります。

例えば、100万円で取得した株式の価格が非課税期間終了時点で50万円に
値下がりしていたとします。

非課税期間が終了したもののロールオーバーせずに一般口座に移管したとすると、
取得時の100万円ではなく移管時点の50万円を起点として課税が行われるのです。

50万円からさらに値下がりすれば当然課税はされませんが、
移管後に株式価格が50万円から80万円に値上がりすると課税対象となります。

取得時点からは20万円損しているにも関わらず、
「80万円-50万円×0.20315」で約6万円の税金を払わなければなりません。

株式を保有している側は一連の取引ですが、徴税する側からすると
NISA口座での取引と特定や一般の口座での取引は切り離されています。

移管されたと言っても、特定または一般の口座に移った時点で新たな取引と見なされて
NISA口座での損益分は無かったものとして切り捨てられてしまうのです。

株価が回復する見込みがあるならロールオーバーして非課税期間を延長、
見込みが無いなら思い切って非課税期間内に売却してしまう方が良いかもしれません。

配当や利回り目的で、短期間での株価の上下を気にしないのであれば
ロールオーバーして長期保有するのが良いでしょう。

2019年以降にNISA口座で取得した株式はロールオーバーできない

ロールオーバーという仕組みを利用することでNISA口座で取得した株式の非課税
期間を延長できますが、2024年からはロールオーバーの仕組みが使えなくなります。

要するに、2018年以前にNISA口座で取得した株式はロールオーバーできますが、
2019年以降にNISA口座で取得した株式はロールオーバーできないということです。

2024年1月からNISAの制度が改正されて、新しいNISAの制度が始まります。(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html)

現行の旧NISAと2024年開始の新NISAは取り扱いが別のため、
旧NISAで非課税期間が終了した株式を新NISAに移管することはできません。

旧NISAの口座を新たに作ることもできませんから、2019年に取得して2023年末で
非課税期間が終了する株式は特定または一般の口座に移管するしかないのです。

価格が上がっていてこれからも上がる可能性があるなら、課税覚悟で非課税期間が
終了する株式を特定または一般の口座に移管するのも良いでしょう。

課税がイヤなのであれば、価格が上がっていても下がっていても
非課税期間が終了するまでに売り抜けてしまうしかありません。

ただし2020年~2023年の間に現行のNISAで取得した株式については、
最大5年間(つみたてNISAは20年間)の非課税期間が維持されます。

まとめ

SBI証券で旧NISAを利用して取得した株式の非課税期間が終了しているかは、
SBI証券の公式サイトの会員ページで確認可能です。

2024年1月からNISAの制度が新しくなり、
旧NISAで取得した株式を新NISAへ移管することはできなくなります。

2023年末で非課税期間が終了する株式については、特定または一般の口座に
移管して課税対象とするか非課税期間内に売り抜けるしかありません。

2022年末までに非課税期間が終了する株式で利用できたロールオーバーは、
新NISA開始とともに使えなくなるので注意しましょう。

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