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出世するのは目立つ人、結局アピールしないと評価されない?

能力はあるけど自己アピールしないから上司に評価されず出世できない、
といった話を耳にしたことがあります。

目立つ人や上司へのアピールが上手い人なら、
少々能力が足りなくても出世できるものなのでしょうか?

上司は部下全員の働きぶりを把握しているわけじゃない?

会社勤めしているビジネスパーソンが出世するには、
直属の上司に働きぶりを評価してもらう必要があります。

毎日一生懸命働いてそれなりに成果も上げているのに出世できないのは、
やはり直属の上司へのアピール不足が原因の1つと考えられるのです。

1人の上司に対して部下が1~2人ならともかく、部下が5人も10人も居る場合は
上司は部下全員の働きぶりを完全に把握することはできません。

実際営業など部署によっては、
外回りなどで上司が見ていないところで仕事をすることも少なくないです。

上司が見ていないところでの仕事の成果が数値で見えるなら良いですが、
そうでないと上司は自分が見ていないところでの部下の働きぶりが評価できません。

例えば、前日まで散らかっていたオフィス内がいつの間にかキレイに片付いていても、
誰が片付けたのか分かりません。

しかし上司が居る時に片付ければ、片付けたことを上司に報告すれば、
オフィス内を片付けたのが自分だと上司に認識してもらえます。

上司が居る時に片付けるとか片付けたことを上司に報告するのはあからさまですが、
働きぶりをアピールしないことには上司に評価してもらえないのも事実です。

アピールしないと出世できないのは宣伝しないと商品が売れないのと同じ

「上司にアピールしないと評価されないのはちょっと・・・」と思っている
ビジネスパーソンも多いかもしれません。

しかし営業担当のビジネスパーソンなら、上司にアピールしないと出世できないのは
宣伝無しに商品が売れないのと同じだと分かるはずです。

経営の神様と言われるパナソニックの創業者松下幸之助氏は、
「広告宣伝は義務」という言葉を残しています。
(https://dot.asahi.com/articles/-/125917)

松下氏は「便利で利益になる商品であることを消費者に伝える義務がある」
といったことも語っており、広告宣伝の重要性を訴えているのです。

言い換えると「良い商品を作っても広告宣伝をしなければ良さが伝わらず売れない」
ということになります。

実際に営業担当のビジネスパーソンは自社の商材を販売するのに、顧客となる
可能性がある相手に商材の長所や利用するメリットを必死にアピールしますよね。

それと同じことで評価されて出世したいのであれば、
上司に自分の働きぶりを必死にアピールしなければならないわけです。

日本はかつて「ものづくり大国」と言われており、
国内には大小含めて多数の製造業者が存在していました。

しかし、特に小規模な製造業者の中には、特別な技術を持っているにも関わらず
業績が上がらないことで廃業に追い込まれたところも少なくありません。

それは、ひとえにその製造業者が世界に通用する技術を持っている、
世界に誇れる製品を作れることを積極的にアピールしなかったことが原因です。

「能ある鷹は爪を隠す」という諺があるように、
日本では能力があることを自分からひけらかさないことが美徳とされてきました。

ところがグローバル化が進み世界を相手に仕事をしなければならない現在では、
黙っていてはいくら能力があっても評価されません。

評価されるためには、自分はこんなことができる、
これだけのことをしてきたということを積極的にアピールする必要があります。

それは上司に対しても同じことであり、黙々と自分の仕事をこなしているだけでは
いくら成果を上げたとしても評価されにくいのです。

目立つ人は話題に上がりやすい

日本では目立つことはあまり良くないとされますが、
どんなことでも目立つ人は話題に上りやすいです。

目立つ人は良いことにしても悪いことにしても行動が目につきます。

行動が目につきやすいと、結果が出なければ大きく評価を落とすことにもなりますが、
結果を出すことで評価が大きく上がります。

会社内での昇進や昇格は、直属の上司の独断ではなく直属の上司を含めた
人事関係者の会議によって決まります。

目立って行動が目につきやすい人は、
昇進や昇格を検討する会議において名前が上がりやすいです。

会議で名前が上がらないことには昇進や昇格できる可能性はゼロですから、
会議で名前が上がるように目立つことも重要なのです。

また目立つ人には社内の色んなところから仕事が回ってきます。

成果を上げられないこともあるかもしれませんが、色んな仕事をこなすことで経験値が
上がって結果的に出世するのに見合う実力を身につけることに繋がります。

上司に評価してもらうには

上司に働きぶりを評価してもらって出世に繋げるためには、
どういったアピールをすれば良いのでしょうか?

働きぶりを評価してもらうためには、
まず上司に自分の名前と存在を知ってもらわなければいけません。

部下である以上は名前と存在は知っていますが、仕事を割り振る時にイの一番に
名前が出るようにしておく必要があるのです。

上司が出席するような社内行事に積極的に参加したり、忘年会や新年会、部内の飲み会の幹事を買って出たりといった仕事と関係のないことで十分です。

目立つことがあまり得意でないなら、
常に上司の目が届くところに居るといったことでも構いません。

とにかく上司に名前と存在を知ってもらい、
何かあった時にイの一番に自分の名前が出るようにしておきましょう。

報連相はこまめに

「報連相(報告・連絡・相談)」は社会人の基本と言われており、
報連相をこまめに行うことは上司へのアピールにもなります。

新人の時は事あるごとに上司や先輩に報連相を行いますが、
ある程度仕事に慣れてくるとこまめには報連相を行わなくなるものです。

いつまでも細かいことを相談していても信用を失うものの、自分の判断で行動して
その結果を報告・連絡しないのも信用を失うことになってしまいます。

細かいことや自分で判断できることは相談しなくて良いですが、
少なくとも上司の目が届かないところで行った仕事に関しては報告・連絡が必要です。

こまめに報連相を行うことで上司との距離が縮まり、
自分の名前と存在を覚えてもらうことにも繋がります。

上司を認める

上司に認められたいのであれば、自分が上司を認めるところから始めましょう。

「他者に認められたい」「誰かに褒められたい」という自己承認欲求は誰もが
持っているもので、それ自体は悪いことではありません。
(https://souken.shikigaku.jp/25217/)

自分が上司に認められたいと思っているのと同じように、
その上司も誰に認められたいと思っているのです。

心理学的には「相手から認められたいなら相手を認めること」が有用とされています。

上司を認めることで自然と上司に好印象を持ってもらえるようになり、
結果的に評価されやすくなるというわけです。

別にお世辞を言ったりする必要は無く、
まずは上司の話していることに興味を示すようにしてみましょう。

会議で上司が話している時や一対一で上司と話している時に、右から左に
聞き流すのではなく、「相槌を打つ」「メモを取る」といったリアクションをするのです。

リアクションがあれば話に興味を持っていることが伝わり、
上司の承認欲求が満たされて良い印象を持ってもらえる可能性が高くなります。

また仕事上で困ったことがあれば些細なことでも上司に相談するのも良いでしょう。

「こうした資料をまとめるのが苦手なのですが、コツがあれば教えてください」や
「大きな仕事を任せていただきましたが自信がないのでアドバイスをお願いいます」など。

こういった仕事の悩みを部下に相談されて無下に扱う上司は居らず、
むしろ「困ったことを相談されるのは信頼されている証」だと上司は思ってくれます。

相談することで上司との距離も縮まりますし、
信用も得られるので評価してもらいやすくなるのです。

まとめ

日本では目立つことは良くないことと思われがちですが、
何かと目立つ人の方が評価されやすく出世しやすいのも事実です。

あからさまなアピールは逆効果なので注意が必要なものの、
まずは自分ができることから上司や周りの人にアピールしてみましょう。

とは言うものの、目立つことが嫌いな私は出世のために上司や周りの人への
積極的なアピールはできそうもありません・・・。

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