淡々としていて目立たないけどやるべきことはちゃんとやって成果も出す、
といった職人のような人がどこの会社にも1人や2人居ますよね。
私は自分でも分かるほど仕事中はバタバタしていますが、
どうすれば淡々と仕事がこなせるのでしょうか?
淡々と仕事をするコツ
「淡々と仕事をする」、
言葉にすると簡単ですが実行しようとしても簡単にはできません。
どうすれば淡々と仕事ができるようになるのか、
そのコツについて調べてみました。
あらかじめスケジュールを決めておく
淡々と仕事をするコツの1つ目は「あらかじめスケジュールを決めておくこと」です。
何も決めずに仕事に取り掛かると、「あれがまだできていない」
「これもしないといけない」となってバタバタすることになります。
また1つの作業を終えると「次は何しようか」と考えることになり、
次に何をするか考える時間が無駄になってしまいます。
あらかじめその日の仕事のスケジュールを決めておけば、
仕事中にバタバタせずに済むのです。
やるべき仕事や仕事の順番は決まっていますから、
「次は何しようか」と考える無駄時間が発生しません。
次から次へとスムーズに作業が進められるので、
時間も効率的に使えて仕事を早く済ませることも可能です。
一定期間のスケジュールを決めておくと無駄な時間が省ける
1日のスケジュールを決めておくだけでもかなり効率的ですが、
もう少し長いスパンでスケジュールを決めておくともっと効率的に仕事ができます。
これまでやってきた仕事を元に、これから先1週間のスケジュールを決めてみます。
「9時から17時まで仕事」といった大雑把なものではなく、
「9時から11時まで資料作成」「11時からミーティング」などと細かく決めるのです。
もちろん突発的な事態が起こることもあるので、
必ずしもスケジュール通りに仕事が進められるとは限りません。
あくまで予定としてスケジュールを組むだけでも、
意外と時間を無駄に使っていることが見えてきます。
私も実際にやってみたのですが、2~3日先のスケジュールを決めた時点で
勤務時間の割にこなしている仕事量が少ないことに気付きました。
仕事のスケジュールを決めると自分の無駄行動が見えてくるので、
無駄行動を無くすことでより効率的に淡々と仕事ができるようになります。
目の前の仕事に集中する
淡々と仕事をするコツの2つ目は「目の前の仕事に集中すること」です。
自分では仕事に集中しているつもりでも、
実際には余計なことに気を取られていたりします。
例えば「しんどいな~、早く終わらないかな~」とか
「今日は帰りにあのお店に行こう」とか「今度の休みは何をしようか」とか。
「ちょっと疲れたから休憩」とスマホをいじりながら自主的に休憩している
といったことが、私は時折(しょっちゅう?)あります。
人によっては、音楽やYouTubeの動画を流しながら仕事をしているといったことが
あるかもしれません。
関係の無いことに気を取られながら仕事をしていると、
当然作業効率は落ちますしミスもしやすくなります。
仕事をするときは仕事と関係の無いことは一切考えずに、
周りからの情報をシャットアウトして集中するのです。
可能ならば電話やメール、LINEも一切無視で、目の前の仕事だけに集中します。
余計なことを考えずに集中することで作業効率が上がってミスも減りますから、
仕事を早く終わらせることができます。
シングルタスク
淡々と仕事をするコツの3つ目は「シングルタスク」です。
2つ3つ並行して作業しても、
すべてミスなく完璧に終わらせられるスーパーマンのような人も居ます。
しかし普通の人は複数の作業を並行して行うと、
どうしても効率が落ちますしミスもしやすくなります。
1つだけを集中して作業して終わったら次の作業に移る、
といったように1つ1つ確実に片付けていくのです。
最初に決めたスケジュール通りに1つずつ作業を進めると、
淡々と仕事ができるようになります。
シングルタスクで意識すべきこと
シングルタスクで仕事を進める際には、
まず「目の前の作業に焦点を当てること」を意識しないといけません。
先の「目の前の仕事に集中する」と重複しますが、
今行っている作業にだけ集中するのです。
「次はあれをしないといけない」「あれもこれもするのでこの作業は
早く終わらせないと」など余計なことを考えてはいけません。
今行っている作業を終わらせることだけ考えます。
シングルタスクでもう1つ意識すべきことは「作業環境を整えること」です。
試験勉強しようと思ったら散らかっているのが気になって部屋の片付けを
始めてしまう、という学生のあるある話があります。
何か作業をする時に視覚的に邪魔なものがあると、
邪魔なものに気を取られて本来の目的を見失ってしまうことがあるのです。
淡々と仕事をするためには、
まず職場のデスクを整理整頓しておかないといけません。
また次の作業で使う資料などを、
あらかじめデスクの上に用意しておくのもあまり良くないです。
次で作業で使うものは次の作業を始める時に準備すれば良いので、
デスクの上には今の作業で必要なものだけを出しておきましょう。
毎日続ける
淡々と仕事をするコツの4つ目は「毎日続けること」です。
「言われなくても毎日仕事している」と思うかもしれませんが、
嫌なことや苦手なことは後回しにしてしまいがちです。
「やらないといけないけど面倒だから後でやろう」と考えている内に、
期限が迫ってきて焦って取り組むといったことになってしまいます。
時間を追い立てながら焦って作業するとミスしやすいですし、
かえって作業効率が悪くなります。
最初に「あらかじめスケジュールを決めておく」と書きましたが、
「面倒だから後でやろう」という時点でスケジュール通りに進められていません。
また余計なことを考えているので目の前の仕事に集中できていませんし、
シングルタスクにもなっていません。
イヤだとか苦手だとか面倒だとかいったことは考えずに、
あらかじめ決めたスケジュール通りに毎日仕事を進めていくのです。
毎日続けていると習慣化しますから、
その内に余計なことを考えずに仕事を集中できるようになります。
変化をつける
淡々と仕事をするコツの5つ目は「変化をつけること」です。
いくら淡々と仕事をすると言っても、
毎日同じように仕事をしていたのでは飽きてしまいます。
飽きてくると「イヤだ」「面倒だ」など余計なことを考え始めますし、
「疲れたから」と自主的に休憩を取って時間を無駄にするようになります。
淡々と仕事をすることが習慣化してくると、
ある程度効率的に作業ができるようになっているはずです。
効率的に作業ができるようになってきたら、
1日にやるべき作業の量や作業の種類を増やしてみてください。
増やしてみてキツいと感じるようなら少し減らせば良いですし、
そうやって変化をつけることで仕事をするリズムが変わります。
リズムが変われば、毎日同じように淡々と仕事をしていても飽きることがありません。
お金を稼いでいる意識
淡々と仕事をするコツの6つ目は「お金を稼いでいると意識すること」です。
「自分が生きていくため、生活するためのお金を稼ぐのに仕事をしている」
ということを意識します。
(https://serai.jp/living/1064997)
仕事をすることは「他者に貢献すること」、
お金を稼ぐことは「自分の行動を価値に変えること」で本来は別物です。
(https://logmi.jp/business/articles/327163)
しかし仕事は仕事、お金を稼ぐことはお金を稼ぐことと割り切って考えると、
何のために仕事をしているか分からなくなります。
仕事に必要以上に感情移入してしまうことにもなりますから、
淡々と仕事をすることとはかけ離れてしまうのです。
あくまで「お金を稼ぐために仕事をしている」と意識することで、
必要以上に仕事に感情移入せずに淡々とこなせるようになります。
淡々と仕事をするメリット
淡々と仕事をすることには少なからずメリットがあります。
ストレスを感じにくくなる
淡々と仕事をすることの最大のメリットは「ストレスを感じにくくなること」です。
私のような怠け者は仕事をすること自体にストレスを感じます。
淡々と仕事をするようになると、食事をする・風呂に入るなど
日常生活での行動と仕事を同じような感覚で行えるようになるのです。
日常生活にストレスを感じる人も居るかもしれませんが、一般的には
プライベートに問題が無ければ日常生活で大きなストレスを感じません。
また、淡々と仕事をしていると仕事に対して必要以上に感情を入れないように
なります。
感情を入れると、仕事が上手くいくと嬉しいですし、上手くいかないと落ち込みます。
しかし仕事は次々とやってきますから、1つの仕事で喜んだり落ち込んだり
していると精神的な疲れ、いわゆるストレスを感じるのです。
必要以上に感情を入れないようになると、上手くいっても喜びませんし、
上手くいかなくても落ち込みません。
淡々と仕事をすることで感情の起伏が少なくなり精神的に安定して、
ストレスを感じにくくなるわけです。
成果が出やすい
淡々と仕事をするメリットとして「成果が出やすいこと」も挙げられます。
必ずしも成果が出るわけではありませんが、
淡々と仕事をすると作業効率が上がってミスが減るのです。
作業効率が上がると、
働いている時間はこれまでと同じなのにこなしている仕事の量は増えます。
仕事の量が増えてミスが減りますから、必然的に成果が上がりやすくなるわけです。
淡々と仕事をするデメリット
淡々と仕事をすることの唯一にして最大のデメリットが
「周りから変わり者に見られること」です。
周りで淡々と仕事をこなしている人を見ると、良いか悪いかは別にして
「この人ちょっと変わってるな」と感じることがありませんか?
仕事に必要以上に感情を入れなくなりますから、
一緒に仕事をしている同僚から見ると感情が希薄になったように見えます。
また目の前の仕事に集中していると、
周りからの問いかけなどへのリアクションが薄くなります。
周りに感情もリアクションも薄い人を居ると「変わっている」と感じるのと同じで、
淡々と仕事をしていると自分も周りから「変わっている」と見られるのです。
ただ「変わり者に見られる」のはプライベートでは影響があるかもしれませんが、
仕事をする上では大きな影響はありません。
まとめ
淡々と仕事をするコツをいくつか紹介しましたが、
一見簡単なように見えて簡単には実行できないことばかりです。
簡単ではありませんが実行できれば、
効率的に仕事ができて成果も上がりやすくなります。
私も淡々と仕事をしたいと思っていますが
紹介したコツで実行できているものはほとんどありませんでした。
バタバタとせわしくなく仕事をしているのに、
周りからは「変わり者」と見られてしまっています・・・。