仕事をいくら頑張っても評価されないと、
疲れて仕事に対するモチベーションが低下してしまいます。
では、頑張っても評価されないのはなぜか、
評価されないことに疲れたらどうすれば良いかについて詳しく見ていきましょう。
頑張っても評価されない原因
自分では一生懸命頑張っているつもりでも、
上司など周りには頑張りが認めらず評価されないといったことが多々あります。
頑張っても評価されないのにはいくつか原因がありますが、
・会社側の原因
・自分の原因
の大きく2つに分けられます。
頑張っても評価されない会社側の原因
仕事を頑張っても評価されない会社側の原因として1つ挙げられるのが
「評価制度が整備されていないこと」です。
従業員を何千人も抱える大きな企業では、
人事の評価制度が整備されていないことはほとんどありません。
しかし中小企業では、評価制度が整備されておらず社長や役員の一存で
従業員の評価が決まってしまうこともあります。
社長や役員の一存で評価が決まると、仕事ができることよりも社長や役員に
「気に入られること」が評価を上げるのには重要となってしまうのです。
社長や役員と「馬が合わない」と、
いくら仕事で頑張って成果を上げても評価されないことになります。
評価基準が分かりにくい
評価制度が整備されていても、
「評価基準が分かりにくい」と頑張っても評価されないことになりかねません。
一般的には
・業績
・成果
・能力
・積極性や意欲など勤務態度
などが評価基準となっています。
上記のように評価基準が明確だと、真面目に仕事に取り組んで成果を上げて
業績アップに貢献すれば良いことになります。
しかし評価基準が分かりにくいと、
どのように仕事に取り組んで何をすれば評価されるのか分かりません。
真面目に仕事しても成果を上げても業績アップに貢献しても評価されないとなると、
モチベーションを失って「疲れた」となってしまいます。
社内でコミュニケーションが取れない
社内で上司や同僚とコミュニケーションが取れていないと、
いくら頑張っても評価されないことがあります。
ミーティングや親睦会など機会があるのに、
上司や同僚とコミュニケーションを取らず評価されないのは自分の問題です。
しかし親睦会が無くてミーティングも極端に少なく、機会が与えられていないので
コミュニケーションを取れないのは会社側の問題です。
会社で働く以上はチームで仕事を進めますから、
上司や同僚とコミュニケーションを取って連携を密にする必要があります。
1人で仕事をしている状況では成果が上がらず、
いくら頑張っても評価されないことになってしまいます。
頑張っても評価されない自分の原因
頑張っても評価されない原因が自分にあるケースとして考えられるのが、
「思っているよりも仕事ができていないこと」です。
自分では頑張って十分な成果を上げたと思っていても、
周りから見ると「それぐらいはできて当たり前」と思われることがあります。
周りのハードルが高すぎるのではなく自分のハードルが低すぎて、
正当に評価されているのに「評価されてない」と感じてしまうのです。
過信して正しい自己評価ができないのは「ダニングクルーガー効果」で、
一般的には能力の低い人に多いとされています。
(https://www.cydas.com/peoplelabo/ed_dunning-kruger/)
評価基準を満たせていない
頑張っても評価されないのには、
会社の「評価基準を満たせていない」可能性もあります。
評価基準が分かりにくくて満たせないのではなく、
自分が評価基準を理解していなくて満たせていないケースです。
上司は会社側が定めた評価基準に照らして評価しており、
評価基準を満たしていなければ十分な評価が得られないのは当然のことです。
しかし評価基準を理解していないと、
「頑張って成果を上げたのに評価されない」となってしまいます。
もし「頑張っても評価されない」と感じているなら、
まずは上司や人事担当者に評価基準を確認してみましょう。
恐らく多くのケースは、自分が評価基準を満たしていないことに気付くはずです。
基準を満たしているのに評価されない、
もしくは評価基準を明確に教えてもらえない場合は会社側に問題があります。
勤務態度が良くない
頑張って十分な成果を上げているのに評価されない場合は、
「勤務態度」に問題があるのかもしれません。
一般的な人事評価基準には勤務態度も含まれており、いくら仕事ができて
成果を上げても勤務態度に問題があると高い評価を受けられないことがあります。
具体的には
・遅刻、無断欠勤
・挨拶をしない、されても返さない
・報告、連絡、相談ができない
・期限を守れない
などといったことです。
いずれも「社会人としての常識的なマナー」であり、
常識的なマナーが守れないのは評価されなくて当然です。
成果を上げて業績アップに貢献しているのに評価されないのであれば、
自分の勤務態度を見直してみましょう。
上司とコミュニケーションが取れていない
頑張っても評価されない原因としては、
「上司とコミュニケーションが取れていない」ことも挙げられます。
ミーティングなどコミュニケーションを取る機会が無いのは会社側の問題ですが、
機会があるのに取らないのは自分の問題です。
別に上司にごまをすったり、おべっかを使ったりする必要はなく、
報告・連絡・相談をしっかりと行うだけで十分なコミュニケーションが取れます。
頑張っても評価されないのには、上司への報告や連絡を怠っていたり、
困ったことがあっても相談しないといったことがあるのかもしれません。
上司も人間ですから、「何を考えているか分からない部下」は正しく評価できません。
仕事上でしっかりとコミュニケーションが取れていれば、
人となりを知ってもらえて正しい評価をしてもらえるはずです。
頑張った分だけ評価されるには
評価されないことには給料が上がりませんし昇進・昇格もできませんから、
頑張ったら正しく評価してもらいたいのは当然です。
では、頑張った分だけ正しく評価してもらうにはどうすれば良いのでしょうか?
自分の成果を見える化する
会社や上司に頑張った分だけ正しく評価してもらうためには、
まず自分の成果を「見える化」します。
例えば
・○○を実施したことで、今月の売上が△△円増えた
・XXを取り入れたら、今月の残業時間が
時間減った
などです。
などです。
さらに、その成果が出せた理由となる資料やツールも保存しておきましょう。
成果を見える化することで、自分を過大に評価することを避けられます。
自分では一生懸命頑張ったつもりだったけど思ったより成果が上がってないから
評価されない、ということに気付くのです。
見える化して十分な成果が上げられている場合は、
上司や人事担当者との交渉材料に使えます。
実際に見える化した成果を示して交渉することで、
自分が評価されていない部分を教えてもらえます。
高い評価を受けている人のマネをする
評価を受けるには、
実際に評価を受けている人と同じことするのが一番手っ取り早いです。
周りに上司や経営陣から高く評価されている人が居るなら、
その人がどのような行動をしているのかをチェックしてマネしてみましょう。
高い評価を受けている人の行動をチェックしていると、例えば
・頼まれごとに対するレスポンスが早い
・報告、連絡、相談を的確に行っている
・上司や同僚としっかりコミュニケーションを取っている
などといったことが分かるはずです。
とりあえず、高い評価を受けている人が実践していることを一通りやってみて、
自分に合ったものをピックアップして継続してみましょう。
自分に合わないことを続けても余計に疲れるだけですから、
自分に合ったものだけ実践すればOKです。
もし高い評価を受けている人と一緒に仕事をする機会があるなら、
積極的にその機会を利用してください。
仕事ができる人と一緒に仕事をすると、
自然と仕事ができる人のマネをするようになります。
最初はマネでも自然とできるようになれば自分のスキルとなりますから、
パフォーマンスが向上して評価に繋がります。
フィードバックの活用
頑張っても評価されないと感じている場合は、
「フィードバック」を活用すると良いかもしれません。
1つの仕事が終わった時など、
色々な場面で上司によるフィードバックが行われます。
結構厳しく言われることもあるので「小言」として受け流してしまうこともありますが、
フィードバックを活用することで評価を高められるのです。
フィードバックでは良かった点は褒められて、良くなかった点は指摘されます。
次の仕事で褒められた点はそのまま継続して、
指摘された点を改善することで上司の評価は上がります。
せっかく評価を受けるためのポイントを教えてくれているわけですから、
フィードバックを活用しない手はありません。
頑張っても評価されないで疲れた時は
頑張っても評価されないので疲れたと感じた場合は、
とりあえず「目の前の仕事に集中」してみましょう。
評価されなくて疲れたからといって仕事をしないわけにはいきません。
モチベーションが下がったまま仕事に取り組んでも十分な成果が得られず、
また「頑張っても評価されない」状況になってしまいます。
目の前の仕事に集中して取り組むことで、
周りが気にならなくなって仕事に対するモチベーションが保てます。
また集中して仕事に取り組むと成果も上がりやすいですから、
「頑張っても評価されない」という状況から抜け出せることにも繋がるのです。
会社側に原因があるなら転職も考える
頑張っても評価されない原因が会社側にある場合は、
「転職」を視野に入れるのも良いでしょう。
評価基準が整備されていない、分かりにくい会社で働き続けても、
正しく評価されず搾取され続けるだけです。
ただ転職が当たり前になってきていると言っても、
何のスキルも経験も無ければ今以上の条件で雇ってくれる会社はありません。
頑張っても評価されないからと言ってすぐに転職するのではなく、
転職を視野に入れてスキルや経験を身に付けておく必要があります。
現在の会社で評価されるために頑張るのではなく、
転職で有利になるスキルや経験を身に付けるために頑張るのです。
評価されることを目的にしないと逆に評価されることもあり、
転職のために身に付けてスキルや経験が現在の会社で役立つこともあります。
そのまま評価されないようであれば、
身に付けたスキルと経験を生かして転職するのもアリです。
まとめ
頑張っても評価されない場合は、「疲れた」と諦める前に、
まず評価されない原因を考えましょう。
原因が自分にあるなら改善すれば良いですし、
会社側にある場合は思い切って転職を考えるのも悪くありません。
次々と仕事を任される時点で評価されているとも言えますし、現在の会社で
頑張るにしても転職を考えるにしてもスキルと経験を身に付けるようにしましょう。