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出世に能力はあまり関係ない!重要なのは錯覚資産

私が「出世に能力はあまり関係ない!」と言うと、多くの人は「能力以外の部分も
あるだろうけど、やっぱ能力がないと出世できないよ」と反論するでしょう。

しかし私が実際に出世した人を見てきた経験から、
出世には能力よりも「錯覚資産」が重要なのではないかと気付いたのです。

錯覚資産って何?

冒頭の文章を読んでくれた人の多くは、「出世に能力はあまり関係ない」よりも
「錯覚資産」に興味を持ったのではないでしょうか。

錯覚資産は起業家である「ふろむだ」氏の造語で、著書「人生は、運よりも実力よりも
「勘違いさせる力」で決まっている」で詳しく解説されています。

ちなみにふろむだ氏のブログサイトで、第5章までですが「人生は、運よりも実力よりも
「勘違いさせる力」で決まっている」を無料で読めます。
(https://www.furomuda.com/entry/2018/08/04/011000)

ふろむだ氏いわく、
錯覚資産とは「自分にとって都合の良い周囲の思い込み」のことです。

例えば、TVに出ているタレントが一流大学出身だと「頭が良いんだろう」とか
「勉強できそう」と思いますよね。

一流企業に勤めていたことがあると言われると、
「優秀なんだろうな」や「仕事ができそう」と思ってしまいます。

一流大学を出ているからと言って必ずしも「頭が良い」「勉強ができる」とは限りません。

大学によっては面接のみで学科試験を受けずに入学できることもありますし、
一芸入試なんてものもあります。

また一流企業に勤めていた経験がある場合、一流企業に入社できた時点で
ある程度優秀であると判断できますが、仕事ができるとは判断できません。

仕事ができなかったから、
一流企業を退職して現在は他の仕事をしているといったことも考えられるのです。

しかし一流大学卒というだけで頭が良さそう、
一流企業での就業経験があるだけで仕事ができそうと周囲には見られます。

このように事実かどうかは別として、
「頭が良さそう」「仕事ができそう」と周囲に勘違いさせる力を錯覚資産と言うのです。

企業の新卒採用で、高卒より大卒、
同じ大卒ならより偏差値の高い大学を優先することも一つの錯覚資産ですね。

錯覚資産が出世に繋がる

会社に限らず、組織の中で出世をするには実力をつけるよりも
錯覚資産を手に入れる方が重要となります。

錯覚資産を手に入れる、簡単に言うと周りに「できる奴」「凄い奴」と勘違いさせることが
できれば能力がなくても出世できるということです。

例えば新人に仕事を割り振る場合、全員に実績は無く能力の違いも見えにくいですから、
「何となくできそうな奴」から仕事を割り振っていきます。

と言うことは、実際に仕事ができるかどうかではなく、
「仕事ができそう」と周りに思われている人ほど仕事が回ってくることになるのです。

ほとんどの仕事はこなす内に要領やコツが分かってくるので、
より多く仕事をこなすほどより効率的に仕事ができるようになります。

スタートが同じ新人でも錯覚資産を持っていれば仕事を多く回してもらえて、
他の同期よりも早く実力をつけて早く出世できるというわけです。

最終的には実力をつけたこと能力があることで出世するのですが、
人より早く実力をつけるには錯覚資産を持っていることが重要なのです。

錯覚資産が逆効果になることもある

錯覚資産を持っていると出世に繋がりますが、
錯覚資産が逆効果となって出世を妨げることになる恐れもあります。

あなたが「できそうな奴」だと思って仕事を割り振った部下が、
その仕事でちょっとしたミスをしたとします。

「できそうな奴」だと思った部下がミスをすると、「できそうな奴なのに
こんなこともできないのか」とマイナスイメージが強くなりませんか?

要するに、期待していない人がミスするよりも期待していた人がミスする方が、
仕事を任せた側の落胆が大きいということです。

言い換えれば、錯覚資産を持っている人ほどミスをすることで
大きなダメージを受けやすいことになります。

期待して仕事を任せたのにミスをされると、
「またミスするかもしれない」と思って次の仕事を任せるのを少し躊躇してしまいます。

次第に任される仕事の量や重要性が低下、
出世に繋がるような大きな仕事が任されなくなって出世が遅れるのです。

これが錯覚資産の逆効果であり、
期待されていたのに1つミスをすることで全てを否定されることになります。

錯覚資産は出世争いで大きな武器となりますが、
場合によっては諸刃の剣ともなりかねません。

錯覚資産を手に入れるには

諸刃の剣になりえるものの、
出世をするには錯覚資産を持っていないよりも持っている方が有利です。

では錯覚資産を手に入れるにはどうすれば良いのでしょうか?

錯覚資産を手に入れるための第一歩は「小さくても良いから実績を作ること」です。

小さくても良いので実績を作れば、
同僚や直属の上司などごく近しい人に認めてもらえるようになります。

認めてもらえれば次の仕事が回ってくるので、
仕事の大小に関わらず回ってきた仕事でもう1つ実績を作るのです。

小さくて良いので実績を積み上げると、上司の上司や他の部署の人にも
認めてもらえるようになって大きな仕事を任せられることになります。

大きな仕事で成果を上げらればさらに評価されて次の大きな仕事を任される、
といった好循環が生まれます。

小さい実績を作ることで「これができるなら、あれもできるんじゃないか」と周りの人を
勘違いしてくれるようになるので、第一歩の小さい実績が錯覚資産となるわけです。

錯覚資産によって任せられた仕事で成果を上げることで錯覚資産が大きくなり、
最終的に昇進・昇格に繋がります。

人に先んじる

錯覚資産を手に入れるには「人に先んじること」も重要です。

あなたが新人教育係で、
複数人の新人に一週間の期限付きで同じ課題を与えたとします。

期限の一週間後に課題を提出した新人よりも、1~2日で課題を提出した新人の方が
「課題に積極的に取り組んでいる」と感じますよね。

「課題を人に先んじて提出する」というだけのことで小さな錯覚資産が手に入り、
次の仕事が回ってくる可能性が高くなるのです。

勤続年数を重ねた中堅だと、
人に先んじることに加えて一定の成果を出さないと評価されません。

しかし新人であれば、
成果を上げられなくても人に先んじることだけで錯覚資産が手に入れられます。

新人は与えられた仕事に全力で取り組むだけでもOK

新人は、与えられた仕事に全力で取り組んでいれば成果を上げられなくても
錯覚資産が手に入ります。

仕事を与える側は、新人がいきなり大きな成果を上げることは期待していません。

もちろん新人でも与えられた仕事で成果を上げるに越したことはありませんが、
そこまで期待されていないので全力で取り組むだけでも評価されるのです。

新人が仕事に全力で取り組んでいると、
上司や先輩は「頑張ってるから、今度はこれをやらせてみよう」と思ってくれます。

全力で取り組むことが最終的な大きな出世に繋がる小さな錯覚資産となります。

上司や先輩とのコミュニケーション

最も簡単で誰でも錯覚資産を手に入れられる方法が、
上司や先輩と積極的にコミュニケーションを取ることです。

仕事のことを聞いたり、相談したり、休憩時間に世間話をしたりなどコミュニケーションを
取ることで上司や先輩との距離が縮まります。

コミュニケーションを取る中で畏敬の念を持っていることが伝われば、
「こいつ俺のことを慕ってくれてるな」と上司や先輩が思ってくれます。

上司や先輩も人間ですから慕ってくる部下や後輩を無下に扱うことはせず、
「今度この仕事をやらせてみようか」となるのです。

積極的にコミュニケーションを取って上司や先輩に畏敬の念を伝えることが
小さな錯覚資産となり、最終的な出世に繋がるというわけです。

仕事に生かせる資格を取る

仕事に生かせる資格を取ることも錯覚資産となります。

誰でも簡単に取れて仕事に生かせない資格だと意味がありませんが、取得に時間と
手間がかかって仕事に生かせる資格を持っていると「凄いな」と周りに思ってもらえます。

資格に関係する仕事が回ってくるようになり、
そこで成果を上げることで「できる奴」というさらに大きな錯覚資産が手に入るのです。

仕事に生かせる資格

どんな業界でも重宝される資格としては
 ・TOEIC
 ・簿記
 ・MOS
などがあります。

「TOEIC」は言わずと知れた、
英語でのコミュニケーション能力とビジネス能力を測る検定です。
(https://www.iibc-global.org/toeic.html)

グローバル化が叫ばれて久しいですが、訪日外国人観光客は年々増加していますし、
海外に支店・支社を持つ会社も珍しくありません。

TOEICで650点以上のスコアがあれば一定程度の英語能力が認められるので、
対外国人の仕事を任される可能性が高くなります。

730点以上あれば海外の支店や支社への赴任もアピールできます。

「簿記」は経理や財務担当者だけに必要な資格と思われがちですが、
コスト計算にも役立つので営業など現場の人間が持っていると有利です。
(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)

コスト計算など経理や財務の担当者を呼ぶまでもない収支に関わる仕事が、
全て簿記の資格を持っている人のところに集まります。

簿記の資格を錯覚資産とするのであれば、
日商簿記の2級以上を取得すると良いでしょう。

全商簿記は商業高校の生徒、全経簿記は専門学生が主な対象で難易度も
若干低いので、ビジネスパーソンが取得するなら日商簿記です。

「MOS」は「Microsoft Office Specialist」で、
WordやExcelなどMicrosoftOfficeのスキルを測る資格です。
(https://mos.odyssey-com.co.jp/about/)

TOEICや簿記に比べると難易度は低いですが、
より身近でビジネスに役立つ資格となっています。

我々アラフォーより上の世代、一般的に役職に就いている世代は、
コンピューターを使うようになったのは成人してから就職してからです。

基本的な使い方はマスターしているものの、
応用が利かずにWordやExcelで非効率な使い方をしていることも多いです。

MOSを持っていれば効率的に仕事がこなせるようになって、
アラフォーより上の世代に一目置かれるようになります。

まとめ

会社など組織の中で出世するには、能力よりも錯覚資産を持っていることが重要です。

周りに「仕事ができそうにないのに出世している人」が居れば、
その人は何らかの錯覚資産を持っている可能性が高いです。

どんなことでも錯覚資産になりえますから、
周りの人がどんな錯覚資産を持っているのかじっくりと観察してみるのも良いでしょう。

今回のブログを書きながら私にはどんな錯覚資産があるか考えてみましたが、
出世してないってことは私は錯覚資産を持っていないのかもしれないですね・・・。

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