働き始めて5年10年経って「自分は出世できないタイプかも」と気付かされた
ビジネスパーソンも少なくないと思います。(私もその1人)
自分が出世できないタイプと気付いた場合、今後どうしていくのが正解なのでしょうか?
なぜ出世できないのか?
自分では一生懸命仕事に取り組んでそれなりに成果を上げているつもりなのに、
上司に評価されず出世できないのはなぜなのでしょうか?
出世できない原因は様々ですが、「自分に原因があるケース」と
「会社に原因があるケース」の2つに大きく分けられます。
自分に原因があるケースとしては、
第一に挙げられるのが「スキルや知識が足りていないこと」です。
出世すれば現状よりも大きな仕事を任されるようになり、責任が大きくなります。
現状よりも大きい仕事を責任者として遂行するためには、
その仕事に関して十分なスキルと知識を備えていなければいけません。
一般的にビジネスパーソンが出世すると管理職になりますが、管理職には
人をまとめたり引っ張ったり、適材適所に人材を配置する能力が求められます。
こうした管理職に求められるスキルや知識を備えていないと、
出世して管理職を任されることにはならないのです。
出世したいけどできないといった場合には、まず自分自身が出世するのに
必要なスキルや知識を備えているかを見直してみましょう。
自発的に動けない
仕事をする上で「自発的に動けない人」は出世できない可能性が高いです。
自発的に動けない人は上司や先輩からの指示を受けて仕事をするだけ、
悪く言うと「指示が無いと動けない」となります。
出世すると自分が指示を出す立場になるわけですから、
普段から指示待ちで自発的に動けない人は出世できない可能性が高いです。
また自発的に動けない人は仕事に対して「責任を負いたくない」と思いがちです。
出世してポジションが上がれば仕事に対する責任も大きくなりますから、
責任感に欠ける人は出世できなくて当たり前と言えます。
出世したいと考えているのであれば、
次に何をすべきかを自分で考えて責任を持って仕事に取り組むようにしましょう。
勤務態度に問題あり
当たり前ですが、「勤務態度」に問題がある人はいくら能力があったとしても
出世できないケースが多いです。
無断欠勤は論外として、たとえ理由があっても遅刻や早退を繰り返すようでは
仕事に真面目に取り組む気がないと思われても仕方ありません。
協調性が欠けていて、上司や同僚とコミュニケーションを取らずに
独立独歩で仕事を進めるような人も勤務態度に問題ありと見なされます。
勤務態度に問題があると上司や同僚が信用されません。
出世してポジションを上げるには周囲から信用されることが何よりも重要で、
勤務態度の悪さは周囲の信用を失う一番の要因です。
計画性が無い
「計画性が無い」人も出世できない可能性が高いです。
出世すると責任者として仕事に当たることになり、
特に期限のある仕事では計画的に物事を進めていかなければいけません。
責任者に計画性が無く行き当たりばったりでは、
期限までに仕事が終わらない可能性が高くなってしまいます。
計画性が無いと責任者としての能力が欠けていると見なされるので、
出世できない可能性が高いわけです。
出世できない原因が会社側にある
出世できない原因が会社側にある場合、
第一に考えられるのが「評価基準が不明確」であることです。
評価基準が評価者によってバラバラだと、
極端に厳しいケースや極端に甘いケースが出てきてしまいます。
甘い評価者に当たれば出世できるのに、
厳しい評価者に当たったので出世できないといったことになってしまうわけです。
また評価基準が不明確だと、評価者によって基準を変えることもできるため
評価結果に偏りが生まれる恐れがあります。
要するに、評価者が能力に関係なく「自分にとって都合の良い人材」を引き上げることが
できてしまうということです。
評価結果に納得がいかない場合には、
人事担当者に評価基準がどうなっているのかを確認してみるのも1つの方法です。
(人事担当者に嫌われる恐れもありますが・・・)
管理職のポジションに空きが無い
管理職に空きポジションが無くて出世できない場合は会社側に原因があります。
年功序列で一定年数が経過すれば誰でも出世できた時代は、景気も良くて
会社に(財務的)体力があったので管理職ポジションをいくらでも増やせました。
しかし現在は年功序列が崩れてきていて、
能力が無くても長い年数働けば出世できる時代ではなくなっています。
全従業員に対する管理職の比率を一定程度に抑えている会社がほとんどで、
能力があっても管理職ポジションが埋まっていて出世できないことも少なくありません。
特にバブル崩壊後に新規採用数を減らしたこともあって、
中高年世代よりも若年世代の人数が少ないという会社も多いです。
管理職に居座る中高年世代が退職するまで、
下の若年世代はいくら成果を上げても出世できないことがあります。
管理職のポジションに空きがないことは自分ではどうすることもできませんし、
会社に改善を求めることも難しいです。
上の世代が定年退職した時に、
すぐに取って代われるように今のポジションでスキルを磨いておきましょう。
出世できない、今後の行動はどおとる?
今の会社で出世できないとなった場合、
まずは「なぜ出世したいと思ったのか」を振り返ってみてください。
出世したい理由として一般的考えられるのは
・高い給料を貰いたい
・社会的評価を得たい
・責任ある仕事がしたい
などといったことです。
確かに出世すれば給料は上がりますし、「課長」「部長」といった肩書が付くと
社内はもちろん社外の人からも一目置かれますし、仕事では責任者となります。
ただ肩書が付いて責任者となって給料が上がれば、
それに伴って仕事の負担も増えることになるのです。
これまでは自分の仕事が終われば帰れましたが、肩書が付いて責任者になると
自分の仕事が終わっても部下の仕事が終わるまで帰れなくなります。
責任者ですから、自分は完璧でも部下がミスをすれば、
部下に代わって頭を下げなければいけませんし責任を取らなければいけません。
このように負担が増えることと給料が上がる・社会的評価が得られるといったことを
天秤にかけて、それでも出世したいか今一度考えてみてください。
給料は上がらなくても自分の仕事に集中できる方が良いのであれば、
出世にこだわらずに働き続けることも選択肢となります。
副業を始める
単に収入を増やしたいというのであれば、
出世しなくても「副業」を始めるという方法もあります。
技術系の仕事をしているならプログラミングやデザイン、
事務系でもライティングなどの副業ができます。
「クラウドワークス」のようなクラウドソーシングサービスを利用すれば、
簡単に仕事を請け負うことも可能です。
(https://crowdworks.jp/)
YouTubeやInstagramで情報を発信して収益化するのも良いでしょうし、
アフェリエイトサイトを立ち上げるのも手軽な副業としておすすめです。
転職を考える
出世できない原因が自分ではなく会社側にある場合は「転職」を検討するのも
悪くありません。
成果を上げているにも関わらず正当に評価されないのなら、
正当な評価が受けられる会社に移ることで出世できる可能性が出てくるのです。
最近は転職をサポートしてくれる
・リクルートエージェント(https://www.r-agent.com/)
・doda(https://doda.jp/consultant/)
などのサービスもありますし、スカウトでハイクラス転職が可能なサービスもあります。
日本でも終身雇用型の会社は少なくなってきており、能力のあるビジネスパーソンは
自分を一番高く評価してくれる会社に移るのが当たり前となってきています。
かつては転職することで出世が遅れることもありましたが、
現在は出世のために転職する時代です。
管理職のポジションが埋まっているなど会社側に原因があって出世できない場合は、
思い切って転職を検討してみても良いのではないでしょうか。
まとめ
一口に「出世できない」と言っても、能力が無いなど自分に原因がある場合もあれば、
ポジションに空きが無いなど会社側に原因がある場合もあります。
どうしても今の会社で出世したいなら、仕事への取り組み方や意識を変える、
会社に対してシステムを変えるように提言するといったことが必要です。
勇気の無い私には無理ですが、自分には能力があると思っているなら、
自分を一番高く評価してくれる会社に移るのも1つの方法ですよ。