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人事評価が低いから頑張らないのは悪いことじゃない!

「人事評価が低いから頑張らない!」と毎年のように思っている
私のようなビジネスパーソンも少なくないと思います。

そもそも自分が思っているよりも人事評価が低いのはなぜなのでしょうか?
人事評価が低いから頑張らないは正解なのでしょうか?

人事評価に納得がいかない原因

人材派遣サービスなどを行っているアデコという会社が行った調査で、
人事評価に対する不満点が明らかになっています。
(https://www.adeccogroup.jp/power-of-work/062)

評価される側にとって人事評価でもっとも納得がいかないのが
「評価基準が不明確」であることです。

人事評価の基準が明文化されている、明文化されていなくても基準が
明確に示されていれば、評価が低くても納得感が得られます。

基準が明確だと評価が低かった原因や改善点も明確になるので、
評価を高めるために仕事に対する取り組み方や意識を変えることができます。

しかし人事評価の基準は明確になっていないケースが多いため、
評価が低い場合に納得できなかったり不満を感じたりするのです。

基準が不明確だと、自分の評価が低い原因や改善点が分かりません。

人事評価を高めるためにどうすれば良いかが分からず、
「もう頑張らなくて良いか」となってしまうわけです。

評価者による評価のバラつき

アデコの調査で多く挙げられた人事評価の不満点にはもう1つ、
「評価者による評価のバラつき」があります。

働き方や成果はあまり変わっていないのに、
評価する人が変わる自分の人事評価も変わるのが不満ということです。

これは先の人事評価の基準が不明確なことに通じており、
基準が不明確だから評価者によって評価にバラつきが生まれるのです。

極端に評価が厳しい人事担当者も居れば、
極端に評価が甘い人事担当者も居るという話を実際に聞いたことがあります。

自分が昇進や昇格のタイミングで極端に評価が厳しい担当者に当たると最悪で、
極端に評価が甘い担当者によって昇進・昇格した人に不公平感を感じてしまいます。

人事担当者や上司など自分の評価者が極端に厳しい場合は、
「どうせ評価されないから頑張らないでおこう」となっても仕方がありません。

評価結果のフィードバックが不十分

人事評価に対する不満点として「評価結果のフィードバックが不十分」といったことも
挙げられています。

評価が高い場合にはどういった点が評価されたのか、
評価が低い場合は何が評価を下げたのかを知りたいですよね。

評価された点が分かれば、その部分を伸ばしていくことで今後も評価を高めて、
さらなる昇進・昇格が目指せます。

反対に評価を下げた点が分かると、
その部分を改善して評価を高めることに繋げられます。

しかし実際には「評価された」「評価されなかった」ということが分かるだけで、
評価された・されなかった理由までは詳しく教えてもらえません。

また改善点の提示もありませんから、どうすれば人事評価を高めるために
仕事の取り組み方や意識をどう変えれば良いかも分からないままです。

評価基準が不明確で評価者によって評価にバラつきがあるので
十分なフィードバックができない、といったところなのではないでしょうか。

人事評価を高めるために従業員が取り組み方や意識を変えれば、
会社全体の業績アップに繋がります。

評価結果のフィードバックは会社にとっても従業員にとってもプラスになるので、
是非ともしっかりやってもらいたいですね。

評価結果が待遇に結びつかない

私にはちょっと信じられないのですが、人事評価の結果が待遇に結びつかないことも
あるようで人事評価の不満点となっています。

要するに、人事評価で高く評価されたにも関わらず昇進や昇格はおろか
昇給もされないということです。

そもそも人事評価は従業員の処遇を決める際の基準となるもののはずですから、
高い評価を受けた場合には少なくとも昇給ぐらいはあって然るべきだと思います。

場合によっては高い人事評価を受けて昇進・昇格したものの、
給料は上がらず仕事だけ増えたといったケースもあるとのことです。

人事評価で高い評価を受けても給料が上がらないのでは、
「評価されても意味が無い」「頑張らなくて良い」となってしまいます。

人事評価が低いのは自分のせい?

誰しも「思ったより人事評価が低い」と感じることがありますが、
人事評価ではなく自分自身に問題があるケースも少なくありません。

人事評価におけるもっとも身近な評価者は直属の上司で、
直属の上司に対するアピールが少なければ人事評価に繋がらないです。

部下が5人10人と多くなると全員の働きぶりを完全に把握することが難しいため、
業務報告でしっかりアピールしないと上司も評価のしようがないのです。

また仕事に対する取り組み方が受け身で、与えられた仕事をこなすだけ、
自分から積極的に新しい仕事に取り組まないのも人事評価ではマイナスとなります。

会社の規模が大きくなると「現状維持は後退と同じこと」になるので、
常に新しいことにチャレンジすることが求められます。

その会社で働く従業員にも新しい仕事にチャレンジする精神が求められますから、
受け身姿勢では成果を上げたとしても高い評価が得られないのです。

人事評価が不公平なのは仕方ない?

私を含めた会社勤めしている人の多くは「人事評価は公平であるべき」と考えますが、
実際の人事評価は公平になっていない場合がほとんどとなっています。

むしろ人事評価は不公平なのが当たり前と言っても良いぐらいです。

人事評価に明確な基準を設けている会社でも、
その基準を用いて評価を下すのは「人」なのです。

評価の基準なんて解釈でどのようにもなりますから、
評価者は「自分にとってプラスになる人材」を引き上げようとします。

評価する側は公平にしているつもりでも、
評価される側からすると不公平に見えてしまうのは仕方ないことです。

評価者によって仕事への取り組み方や意識を変えるのは疲れます。

人事評価が思ったよりも低かった場合は、「評価者が変われば評価されるように
なるだろう」ぐらいの気持ちで働くほうが良いのかもしれません。

「人事評価が低いから頑張らない」は間違いとは言えない

「人事評価が低いから頑張らない」と私は常々思っていますが、
この考え方は正解とは言えないものの間違いとも言えないです。

とにかく出世してゆくゆくは取締役、何なら社長になりたいと思っているなら、
何とかして人事評価を高めることを考えなければいけません。

しかし、出世できなくても今の仕事が続けられれば良いと思っている場合は、
頑張って人事評価を高める必要は無いのです。

頑張らないと言っても仕事をサボったり手を抜いたりするわけではなく、
与えられた仕事には成果を出すために一生懸命取り組みます。

与えられた仕事に一生懸命取り組んで、それなりに成果を上げていれば、
人事評価が低くてもクビになる心配はありません。

客観的合理的な理由も無しに従業員を解雇することは、
労働契約法第16条で禁止されています。
(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=419AC0000000128)

人事評価が低くても仕事に一生懸命取り組んである程度成果を上げていれば、
クビにされることはありえないということです。

頑張って人事評価を上げなくても仕事は続けられるので、
「人事評価が低いから頑張らない」は間違いとは言えないわけです。

頑張らなければ会社に大きな損害を与えることが無い

「仕事を頑張らないと会社に大きな損害を与えてしまってクビになるかもしれない」と
考えているビジネスパーソンも少なくないかもしれません。

確かに会社に大きな損害を与えるとクビになる恐れはありますが、
頑張らなければ会社に大きな損害を与えることは無いのです。

あなたが管理職で部下に仕事を割り振る立場だとして、人事評価の高い部下と
人事評価の低い部下のどちらに大きな仕事を任せるでしょうか?

人事評価の高い部下に大きな仕事を任せるのが普通で、
余程の人手不足でもない限りは人事評価の低い部下に大きな仕事は任せません。

頑張らなければ大きな仕事を任されることが無いので、
会社に大きな損害を与えることも無いというわけです。

大きな仕事でなければミスしてもクビになることはありませんから、
大きな仕事が回ってこないように頑張らないのも正解と言えなくもないのです。

まとめ

人事評価に納得していない人は多いかと思いますが、
そもそも人事評価は公平じゃないと分かっていればそれほど不満は感じません。

出世したいなら頑張って人事評価を上げないといけませんが、
出世第一でないなら「人事評価が低いから頑張らない」のも1つの働き方ですよ。

私が頑張らないのはあくまで人事評価が低いからであって、
仕事に対する情熱がないわけでは決してありません!

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