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Candy(キャンディ)の家電?どこの国のメーカー?

「Candy(キャンディ)」と言えば「飴」ですが、
Candyという可愛い名前の家電メーカーがあるのを知っているでしょうか?

私は初めて聞くメーカーだったので、どこの国のメーカーでどういった家電を
作っているのかを調べてみることにしました。

Candyはどこの国のメーカー?

「Candy(キャンディ)」は、イタリアの家電メーカーです。

イタリアのモンツァで1945年に創業、
約80年に渡ってイタリアだけでなくヨーロッパで人気の家電を作っています。

私が調べた限りでは、Candyの日本法人は無く、家電量販店はもちろん
Amazonや楽天市場などの通販サイトでもほとんど取り扱いがありません。

「Techinn」のようなヨーロッパの製品を専門的に取り扱っている通販サイトで
あれば、日本でもCandy製品が購入可能です。
(https://www.tradeinn.com/techinn/ja/candy/5526/m?srsltid=AfmBOopwK2TDkdSa30aZoiwQZOhvFSbZTXI51paug7B5IhTVikEQ_zyp)

総合家電メーカーとのことですが、メインは洗濯機で
 ・冷蔵庫
 ・オーブン
 ・ガスコンロ
 ・電子レンジ
といったキッチン家電も多くなっています。

メインの洗濯機が半分近くの売り上げを占めているので、
洗濯機メーカーのイメージがイタリアやヨーロッパでは強いのかもしれません。

Candyの家電が日本で知られていない理由

Candyが家電メーカーとして日本とほとんど知名度が無い理由は、
1にも2にも「取り扱っている店舗が無いこと」です。

イタリアを始めとしたヨーロッパの国々では、
街の電器店のような小さなお店でもCandyの家電を取り扱っています。

イタリア在住の日本人の方がブログに、ショッピングセンターの家電ショップを
回ってから街の電器店でCandyの洗濯機を買ったと書いてあります。
(https://itacheese.exblog.jp/30678213/)

街の電器店でも売っているということは、
イタリアではかなりポピュラーな家電ブランドなのではないでしょうか。

日本ではすっかり街の電器店が少なくなりましたが、
私の実家の近くには2つほど街の電器屋さんが残っています。

いずれも特約店なので特定のメーカーの家電しか取り扱っていませんが、
日本の街の電器店は基本的に有名メーカーしか置いていません。

家電量販店だと中国や韓国など日本ではマイナーとされるメーカーの家電も
置いていますが、街の電器店だとマイナーメーカーは取り扱っていないです。

それを考えると、イタリアの街の電器店でもCandyは取り扱われていますから、
イタリアでは有名なメーカーだと分かります。

日本はイタリアから機械類を輸入してない

日本でCandyの知名度が極端に低い理由としてもう1つ
「イタリアから機械類を輸入していないこと」が挙げられます。

外務省の資料によると、
2023年の日本とイタリアの貿易額は総額で約2兆5000億円ほどです。
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/italy/data.html#section5)

その内、約1兆7000億円がイタリアから日本への輸入となっています。

日本の2023年の貿易総額は約210兆円で、輸入額は約108兆円です。

日本の貿易総額におけるイタリアとの貿易額の割合は1%程度ですから、
日伊間の貿易はそれほど盛んとは言えないのです。

しかもイタリアからの主要な輸入品は
 ・服飾
 ・皮革
 ・アクセサリー
 ・飲食料品
などで、機械類はほとんど輸入していません。

確かに日本でイタリアと言うと、
 ・グッチ
 ・フェンディ
 ・アルマーニ
 ・ドルチェ&ガッバーナ
 ・ヴァレンチノ
 ・ヴェルサーチ
などの服飾ブランドが真っ先に思いつきます。

またイタリアは皮革産業が盛んで、日本で販売されている高級な革製品には
イタリアの職人が鞣した革が使われていると聞いたことがあります。

イタリアの機械類で思いつくものと言えば
 ・フェラーリ
 ・ランボルギーニ
 ・アルファロメオ
 ・マセラティ
など車のブランドぐらいですね。

工業機械でイタリア製のものはあるかもしれませんが、
一般的に使うものだと車以外でイタリア製はあまり聞いたことがありません。

イタリアから機械類がほとんど輸入されていないので、
イタリアでは有名なCandyも日本だとほとんど知名度が無いわけです。

日本とイタリアの関係は悪くない

貿易が盛んでないと日本とイタリアの関係があまり良くないと思ってしまいますが、
国家間の関係は決して悪くありません。

イタリアとは160年近く前から国交がありますし、第二次大戦ではドイツを含めた三
国で同盟を結び連合国と戦いました。

ともにG7メンバーなので首相同士はサミットで毎年顔を合わせていますし、
首相や閣僚が互いの国をサミット以外でも訪問しあっています。

2023年には互いを「戦略的パートナー」に格上げしており、
この数年で日本とイタリアは互いの重要性がより増しているのです。

日本とイタリアの貿易が盛んでないのは、単なる「地理的な問題」と考えられます。

日本の主要な貿易相手国を見ると分かりますが、アジア諸国がメインで、
アジア以外はアメリカ・ドイツ・オーストラリアぐらいです。
(https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html)

単純にイタリアは日本から遠く離れていて輸送コストがかかるので、
貿易がそれほど盛んでないというだけのことなのではないでしょうか。

Candyの名前の由来

イタリアでCandyがどういうイメージで捉えられているか分かりませんが、
日本人の感覚だと「かわいい」イメージです。

かわいいイメージと家電があまり結びつきませんが、
家電メーカーがCandyと名乗っているのはなぜなのでしょうか?

Candyの由来は、
Candyの創業者である「エデン・フマガリ」が好きな歌にあるそうです。

フマガリはアメリカのジャズピアニストで歌手でもあった
「ナット・キング・コール」の大ファンでした。

コールは1930年代から60年代にかけて活躍したミュージシャンで、
グラミー賞歌手のナタリー・コールの父親でもあります。

「ザ・クリスマス・ソング」や「ルート66」など数々のヒット曲がありますが、
フマガリは中でも「キャンディ」がお気に入りで、これを社名にしたのです。

今でもYouTubeでナット・キング・コールのキャンディが聴けますから、
興味があったら1950年代のジャズの名曲を楽しんでみてください。
(https://www.youtube.com/watch?v=SoZakSFj6GU)

Candyは現在ハイアール傘下

Candyは現在、中国の大手にして世界的な電機メーカーでもある
「ハイアール」の子会社となっています。

フマガリ家による家族経営が行き詰って一時期不振に陥っていましたが、
復調してきた矢先の買収で驚かれたとのことです。

ハイアールがヨーロッパ進出の足掛かりとしてCandyを買収したようで、
買収後すぐにイタリアにハイアールのヨーロッパ本社を作っています。

主力製品である洗濯機の生産拠点をハイアールが中国に移そうとしたことで、
Candyの労働組合と少し揉めました。

洗濯機の生産拠点が中国に移るとリストラや賃金カットが行われるとの懸念から、
労働組合が反発したのです。

いくら中国メーカーと言えども労働組合は無視できず、洗濯機の生産拠点は
イタリアに残して大幅なリストラや賃金カットも行いませんでした。

ちなみに、ハイアールは日本の三洋電機(アクア)や
アメリカのゼネラルエレクトリック(Appliances)からもブランドを買い取っています。

ハイアールはどんな家電メーカー?

ハイアールは1984年に中国の青島で創業、
1992年に現在のハイアールという社名に変更しました。

ドイツのリープヘルや日本の三洋電機と技術提携したこともあって、
わずか20年足らずで大きく成長します。

2005年には2008年開催の北京オリンピック公式スポンサー、2006年には
アメリカプロバスケットボールリーグNBAのスポンサーに就任しています。

2010年には白物家電の世界シェア1位となり、以降2023年まで14年間
その座を守り続けている文字通り世界一の家電メーカーです。

白物家電のシェアが世界一だけあって、
冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった白物家電が主力製品です。

白物家電以外だと、掃除機や温水洗浄便座、ワインセラーなども作っています。

ただハイアールは、
日本の大手家電量販店ではとりわけクレームの多いメーカーとも言われています。

ハイアールの家電は販売数が多いので、
販売数に比例してクレームが増えるのは仕方ありません。

ただ2024年10月現在、ハイアールの公式オンラインストアでも少なくとも
2件のリコールが通知されています。

特別粗悪品が多いというわけではないと思いますが、
ハイアール製品を購入する際は多少注意した方が良いかもしれませんね。

Candyの家電

家電量販店やAmazonなど大手通販サイトでは扱っていませんが、
「Techinn」というサイトでCandyの家電が購入できます。

TechinnのCandyの販売ページを見ると、主力製品の洗濯機に加えて
 ・冷蔵庫
 ・ガスコンロ、IHクッキングヒーター
 ・オーブン、電子レンジ
 ・食洗機
などのキッチン家電が販売されています。

ハイアールの影響を受けているのか、ワインセラーも作っているようです。

洗濯容量が10kgのドラム式洗濯機が6万円台で販売されていますから、
全体的に価格は安めとなっています。

Candyの家電は日本では使えない?

Candyの家電はそのままだと日本では使えない可能性があるので注意が必要です。

Techinnの販売ページを見ると、
コンセントに繋いで使うタイプの家電には「EU Plug」という表記があります。

EU Plugはヨーロッパで主流となっているCタイプのプラグで、
差し込む部分が丸い棒状になっています。
(https://ae01.alicdn.com/kf/HTB1MY1ZLAvoK1RjSZFNq6AxMVXar/EU-uk-1.jpg)

日本はUS Plugと言われる、差し込む部分が平たい板状のAタイプです。

EU Plugは日本の家庭用コンセントに差し込めないので、
そのままではCandyの家電は使えません。

CandyのようなCタイプ(EU Plug)の家電を日本で使うには、
家電量販店などで数百円程度で購入できる変換プラグが必要です。

Candyの家電は西日本では使えない?

変換プラグを使ったとしても、
西日本ではCandyの家電は使えない可能性が高いです。

Candyの家電の詳しい仕様を確認すると、「50Hz」という表記がありました。

国内で使われる電気の周波数は統一されているのが世界の常識ですが、
日本では西日本は60Hz、東日本は50Hzと分かれています。

新潟県の一部など混在している地域があるものの、
新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を境界として西側が60Hz、東側が50Hzです。

アメリカは60Hzなのですがヨーロッパは50Hzで、ヨーロッパの国である
イタリアのメーカーCandyの家電は50Hz対応となっています。

日本の家電メーカーの製品であれば、最近は50Hzでも60Hzでも使えるように
なっていることが多いので周波数は気にしなくて大丈夫です。

しかし海外製で日本向けでない家電は、
50Hz専用もしくは60Hz専用となっていることがあります。

特に50Hz専用の家電を60Hzで使うと、モーターにかかる負荷が大きくなりすぎて
故障の原因となるだけでなく最悪の場合は発火することもあるのです。

インバーターの設置や部品交換で対応できるものの安くない費用がかかるため、
西日本の人はCandyの家電に手を出さない方が賢明かもしれません。

CandyのヘアアイロンはCandy製品ではない

私は知りませんでしたが、
若い女性なら「CANDY」というヘアアイロンを知っているかもしれません。

いわゆる「ペロペロキャンディ」のようなかわいい形をしたヘアアイロンですが、
これはCandy製品ではないです。

ヘアアイロンのCANDYは、「KALOS BEAUTY TECHNOLOGY」という会社が
作っており、CANDYはブランドではなく商品名です。

イタリアの家電メーカーのCandyはヘアアイロンは作っていません。

ヘアアイロンのCANDYを作っているのは日本の会社で、
日本向けの製品なので美容系の通販サイトなどで普通に買えます。

まとめ

Candyは1945年創業のイタリアの家電メーカーで、
現在は中国のハイアール傘下となっています。

洗濯機が主力製品で、主にキッチン家電を作っている家電メーカーです。

現状日本には進出していないため家電量販店などの店舗では取り扱いが無く、
ヨーロッパの製品を扱う通販サイトでしか購入できません。

製品の価格は安めですが、変換プラグが必要だったり50Hz専用だったり
何かと面倒なので日本で使うのにはあまりおすすめできないです。

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この記事を書いた人

はじめまして、こんにちは。
HN:ミカエルといいます。
1978年生まれ、40代独身の中小企業サラリーマンです。ずっと平社員、つまり「ヒラ」です。

もともと理系ですが、プログラミングなどの専門スキルはなく、PCも人並みに使える程度。性格は内向的で、人前で話すのは大の苦手。そんな自分なりに頑張ってきたつもりですが、気づけば40代になっても平社員のまま。悔しさや惨めさを感じたこともありましたが、これからは気持ちを切り替え、「仕事は仕事」と割り切りながら、健康に気をつけつつ、投資や副業で新しい道を模索していこうと考えています。


「ヒラサラ」について
「ヒラサラ」は、意識低めの40代平社員が、会社や仕事に振り回されず、無理なく生きるためのヒントを発信するブログです。

社会では「出世しないとダメ」「頑張らないと負け組」といった風潮が根強いですが、私は「優秀じゃないと受け入れられない社会」から降りる選択肢もアリだと考えています。

このブログでは、
✅ 仕事は仕事と割り切る考え方
✅ 健康を維持しながら無理なく働く方法
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などを、リアルな経験を交えながら発信していきます。

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