私は「車中泊」をしたことがありませんが、キャンプなどで車中泊するなら「ポータブル電源が必須」と言われることがあります。
反対に「車中泊にポータブル電源は不要」という意見もありますし、果たして車中泊にポータブル電源はいるのでしょうか?いらないのでしょうか?
車中泊にポータブル電源はいらない?
車中泊について色々と調べた結果、私の個人的な意見としては「車中泊にポータブル電源は必須とは言えない」となりました。
ポータブル電源があると様々な電化製品が使えるので、車中泊する時にできることの幅が広がります。しかしポータブル電源が無いと不便で仕方ないというわけでもなく、車中泊にポータブル電源があると便利だけど無くても困らないといった感じです。
キャンプなどで1~2日車中泊するだけなら、ポータブル電源が無くても良いかなと思います。1~2日ぐらいなら電化製品が使えなくても特に困りませんし、スマホの充電だけならモバイルバッテリーがあれば事足ります。
食事もキャンプなら火を使って料理すれば良く、キャンプ以外の何かしらの事情で車中泊する場合はコンビニや飲食店で食事すればOKです。
でも、しばらく車中で生活するとか車で日本一周するなどで、長期間に渡って車中泊をするならポータブル電源は必須と言って良いかもしれません。
家でもそうですが、環境がある程度快適でないと長期間生活することが苦痛になります。車内で過ごす時間を少しでも快適にするためには、やはり電化製品の使用は欠かせないです。
夏なら涼を取るために扇風機やサーキュレーターが必要ですし、冬なら寒さを凌ぐのに電気毛布を使います。飲み物や食材をある程度ストックしておくのにポータブル冷蔵庫もいりますし、料理にもIH調理器が必要です。
オートキャンプ場なら焚き火もできますが、キャンプ場以外では焚き火はできませんし車内で火を焚くのも危険です。火を使わずに温かいものを食べたり飲んだりしようと思ったら、IH調理器や電気ケトルが必要となります。
1~2日車中泊するだけならポータブル電源は無くても良いですが、1週間10日と長期間車中泊するならポータブル電源はあった方が良いです。
車中泊にポータブル電源はいらない理由
ネットなどでも、車中泊にポータブル電源が必要派と不要派で意見が分かれています。
まずは、車中泊にポータブル電源は不要派はどういった理由で不要と言ってるのか詳しく見ていきましょう。
車への積み降ろしが面倒
車中泊にポータブル電源が不要な理由として、「車にポータブル電源を積み降ろしするのが面倒」ということが挙げられます。
キャンピングカーや大型のワンボックスカーならともかく、普通車だと車内で使えるスペースは限られています。限られたスペースで快適に車中泊するためには、できるだけ持ち物は少なくコンパクトにしたいところです。
2000Whクラスの大容量ポータブル電源はサイズが縦横奥行きがそれぞれ30cmぐらいあるので、狭い車内では少し邪魔です。重さも20kg前後あるので、車中泊をする時に車に積んで帰ってきたら車から降ろすという作業が非常に面倒となります。
単純に20kgのものを車に積み降ろしするだけでも面倒なのに、家から出して車に運び入れ、帰ってきたらまた家に運び入れると考えるとさらに面倒です。
もっと軽くてコンパクトなポータブル電源もありますが、容量も小さくなるので車中泊には力不足です。力不足のポータブル電源なら積まなくても良いので、車中泊にポータブル電源は不要となります。
ポータブル電源を車内に置きっぱなしにするのダメ
「重くて積み降ろしが面倒なら、車にポータブル電源を積んだままにしておけば
良い」と思う人も居るかもしれません。
自宅の駐車場で近くにコンセントがあるなら、
車に積んだままでもポータブル電源を充電することは可能です。しかし、車中泊で頻繁に使うからと言って、ポータブル電源を車内に置きっぱなしにすることはおすすめできません。(https://re-tool.net/column/do-you-portablepower-supplies-are-not-left-in-car/#:~:text=%E5%86%AC%E3%81%AF%E5%AF%92%E3%81%95%E3%81%8C%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%A7%E8%BB%8A%E5%86%85%E6%94%BE%E7%BD%AE%E5%8E%B3%E7%A6%81,-%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AB%E5%86%AC&text=%E3%81%8A%E4%BD%8F%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%82%84,%E4%B8%8B%E5%9B%9E%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82)
ポータブル電源の充電池に使われているリチウムイオン電池は温度変化に弱く、温度が高くなりすぎても低くなりすぎても劣化が早くなります。
最近の夏は外気温が35度を超えるのは当たり前で、日陰に駐車していても車内の温度は軽く40度を超えます。また雪が積もるような地域だと冬の外気温が氷点下になることもあり、車内の温度が-10度を下回ることもあるのです。
車内の極端な温度変化によってリチウムイオン電池がダメージを受けて、劣化を早めてしまいます。
それからポータブル電源を車内に置きっぱなしにすると、発火のリスクも高くなります。実際にポータブル電源を車内に置きっぱなしにしていたことで発火したという事案が、過去に何件か報告されています。(https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/list)
劣化を早める上に発火のリスクもあるので、積み降ろしが面倒だからと言ってポータブル電源を車内に置きっぱなしにするのはダメなのです。
思ったほど電気を使えない
車中泊にポータブル電源を持って行っても、電化製品を思い通りに使えるわけではありません。
例えば2000Whクラスの大容量でも、
・電気ケトル 約2時間
・炊飯器 約5時間
・ドライヤー 約1.5時間
程度しか使用できません。
複数の電化製品を使うと1つ1つの使用時間はかなり限られますから、2000Whクラスの大容量でも十分とは言えないのです。
途中で充電できないと車中泊の途中で電気を使い切って、帰る頃には何の役にも立たない重くて場所を取るだけの箱となってしまいます。
価格が安くない
車中泊にポータブル電源が不要と言われる大きな理由の1つが「価格」です。
ポータブル電源市場に参入するメーカーが増えたことで少し価格が下がってきているものの、大容量モデルだと10万円は下りません。車中泊以外でもポータブル電源を使うならまだしも、車中泊のためだけに10万円以上のポータブル電源を買うのはもったいないです。
ポータブル電源は使わなくても充電池が劣化していき、長くても10年、短いと2~3年で買い替えが必要となります。
車中泊でしかポータブル電源を使わないなら、コスパが悪すぎるのでポータブル電源はいらないというわけです。
電化製品は充電式のものを使う
ポータブル電源が無くても、充電式のものなら車中泊で電化製品を使うことはできます。
充電式の電化製品には
・小型扇風機やサーキュレーター
・ランタン
・ポータブル冷蔵庫
・ドライヤー
など車中泊で使えるものが多いです。
小型扇風機は、3,000円台でも連続60時間使えてモバイルバッテリーとしても使えるものもあります。
タイマーやLEDライト、首振り機能など多機能な小型扇風機でも1万円以内で買えます。(https://news.drimo.jp/item/d-vanlifeneeditem5th230428/2/)
充電式のポータブル冷蔵庫は、製品によっては冷蔵庫単体でも20~40時間ぐらい使用可能です。(https://www.ankerjapan.com/pages/anker-everfrost?srsltid=AfmBOoprsM0ezL2yRoorjKhHSRs5OIYCioBGu5jqHeQXf4TVYCkAtEeL)
本体のバッテリー+予備のバッテリーパックを使うことで、長時間使用が可能となるポータブル冷蔵庫もあります。ドライヤーは、充電式だと現状では使える時間が短いものの、1~2日ぐらいの車中泊であれば十分です。
こうした充電式の電化製品を活用すれば車中泊が快適になるので、ポータブル電源はいらないというわけです。
車中泊にポータブル電源は必要な理由
次は車中泊にポータブル電源は必要派の意見を取り上げてみましょう。
車内が快適になる
車中泊でポータブル電源を使うことで、車内で快適に過ごせるようになります。
当たり前のように電気が使える生活に慣れていますから、「電気が使えない生活」に一層の不便さを感じます。
昼間ならともかく、日が落ちてから本を読んだり書類に目を通そうと思ったら照明が必要です。
家なら照明のスイッチを入れれば良いだけですが、車内だと室内灯は少し暗いですし、何より室内灯を長時間点けているとバッテリーが上がってしまいます。ポータブル電源があれば夜の車内で本を読んだりスマホで動画を見たりするのに、十分な明るさの照明が使えます。
また夏は夜でも暑いので、扇風機やサーキュレーターぐらいは無いと車内で寝られません。冬の夜は日中以上に寒くなりますから、電気毛布が無いと寝られないどころか命にも関わります。
まさか一晩中車のエンジンをかけたままでエアコンを使うわけにはいきませんから、車内で少しでも快適に寝るにはポータブル電源は必須なのです。
火を使わずに調理ができる
ポータブル電源があることで、火を使わずに調理ができるのは大きなメリットです。
寒い冬は当然として、夏でも温かいものを食べたり飲んだりしたいことがあります。
一般的にキャンプで調理する場合は焚き火を利用しますが、車中泊では焚き火はしにくいです。オートキャンプ場でもなければ焚き火はできませんし、車の中で火を使うのは危険です。
車中泊で安全に調理するにはIH調理器や電気ケトルが必要で、それらを使うにはポータブル電源が欠かせません。
食材の保存もできる
ポータブル電源があると、夏の暑い時期でも食材を安全に保存できます。
車内にポータブル冷蔵庫や保冷庫をポータブル電源と一緒に積んでおけば、暑い時期でも食材が痛む心配がありません。冷蔵庫や保冷庫が使えることで車中泊に持っていける食材の幅が広がり、車内での食事が楽しみとなります。
飲み物も冷やしておけますから、夜は食事をつまみに冷えたビールでも飲めばちょっとした宴会気分も味わえますよ。
ガソリン代が節約できる
車中泊でポータブル電源を使うことで、車のガソリン代が節約できます。
ポータブル電源無しの車中泊で電気を使うには車のバッテリーが必要で、バッテリーを使うにはエンジンをかけないといけません。エンジンをかけると車を動かしていなくてもガソリンを消費します。
ポータブル電源があれば電気関係はすべてポータブル電源で賄えるので、車のバッテリーを使う必要がありません。
移動の時以外はエンジンを切っておけますから、ポータブル電源があると車中泊でガソリンが節約できるというわけです。電気自動車でも車の充電を必要以上に使わずに済みますから、ポータブル電源を使うメリットはあります。
まとめ
車中泊にポータブル電源がいるかいらないかについて書いてきましたが、「あると便利、無くても困らない」という私の考えは変わりません。
ただ、いらない派の意見に賛同できる部分が多かったので、「無くても困らない」という気持ちがやや強くなりました。
1~2日程度の車中泊ならポータブル電源を使うまでもないような気がしますし、連続して1週間以上車中泊するならポータブル電源が無いと不便でしょう。