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45歳独身がセミリタイアにはこれだけの貯金が必要!

「セミリタイアして気ままに暮らしたい」と思いながらも「セミリタイアできる貯金が
どこにある?」と仕事をする毎日、という人も多いはずです。

私もセミリタイアに憧れる一人ですが、
45歳独身ならどのぐらいの貯金があればセミリタイアできるのでしょうか?

45歳独身が亡くなるまで必要な生活費は7000~8000万円

45歳の単身者が亡くなるまで必要な生活費の総額は、大体7000~8000万円です。

厚生労働省の「令和5年簡易生命表」によると、
45歳の平均余命は男性が約37年で女性は約43年となっています。
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life23/dl/life23-02.pdf)

また総務省の2022年度の家計調査によると、
単身世帯の1か月当たりの消費支出は約16万円となっています。
(https://www.chintaistyle.jp/article/chintai-40dai-hitorigurashi/)

月16万円ですから年間で約200万円の生活費が必要です。

45歳男性だと約7400万円、女性だと約8600万円の生活費が
残りの人生で必要となります。

セミリタイア後の収入によって必要な貯金額が変わる

7000~8000万円は45歳の単身者が亡くなるまでにかかる生活費で、
これだけの貯金がないとセミリタイアできないわけではありません。

45歳で完全にリタイアして以降は一切働かないのであれば、
7000~8000万円の貯金が必要です。

しかしセミリタイアは、必要に応じてアルバイトや個人事業主として収入を得ます。

ビジネスパーソンとして会社勤めしている時よりも確実に収入は減るものの、
セミリタイア後もある程度の収入は見込めます。

セミリタイア後に見込める収入を含めて考えると、
貯金額が7000~8000万円より少なくてもセミリタイアが可能です。

例えばアルバイトなどで月5万円、年間60万円の収入を得るとします。

単身者の年間消費支出は約200万円なので、
60万円の収入を差し引くと年間約140万円ずつ貯金を取り崩すことになります。

年間140万円で平均余命を考えると、
男性は約4800万円、女性は約6000万円の貯金が必要となるのです。

月の収入が10万円だと男性は約3000万円、女性は約5000万円となります。

女性の5000万円はかなり厳しい金額ですが、
男性の3000万円なら何とかなりそうな金額ですね。

月16万円以上稼げれば貯金が無くてもセミリタイアできる?

総務省の調査によると、単身者の1か月の平均消費支出は約16万円です。

ということは、セミリタイア後に月16万円以上稼げるのであれば貯金が無くても
セミリタイアできるということでしょうか?

答えはイエスでもあり、ノーでもあります。

セミリタイア後に安定して月16万円以上稼げる見込みがあるなら、
45歳時点で貯金が0円でもセミリタイアは可能です。

ただセミリタイア後はアルバイトや個人事業主として収入を得ることになるので、
月16万円以上を安定して稼ぐことは簡単ではありません。

会社勤めのビジネスパーソンで月16万円の収入は少ない方です。

しかしアルバイトや個人事業主としてビジネスパーソンと同じように働いていても、
月16万円以上稼ぐことは難しいです。

また年齢を重ねるにつれて体のあちこちに不調が出てきますから、
急に働けなくなるということもあります。

実際に私は40歳を超えるまでほとんど医者の世話になったことが
ありませんでしたが、昨年だけで2回入院しました。

私は会社勤めをしているので、
2回の入院で合計2週間ほど仕事を休んでも大きな影響はありませんでした。
(同僚に迷惑はかけましたが・・・)

これがアルバイトや個人事業主で2週間休むとなると、
その分収入が減ることになってしまいます。

入院すると入院費もかかりますから、収入がゼロになる上に支出も増えます。

年齢を重ねると何かと仕事を休まないといけなくなることが多くなる上に、
通院などで支出も増えるのです。

なのでセミリタイア後に月16万円以上を安定して稼ぐことは難しいので、
一定以上の貯金が無いとセミリタイアするのは厳しいです。

セミリタイアで注意すべきこと

セミリタイアしたら面倒な仕事や人間関係から解放されて気ままに暮らせる、
といった良いことばかりではありません。

いくつかの注意すべきことを押さえておかないと、
セミリタイアは失敗となってしまいます。

セミリタイアを失敗してもやり直しができませんから、
お金も仕事も無い状況で生きていかないといけません。

刺激がない毎日で退屈になる

特に単身者の場合は、セミリタイアすることで刺激のない毎日となって
退屈に耐えられなくなる恐れがあります。

会社勤めをしていて休日になると、
「ずっと休みだったら良いのに」と思うことがあります。

「これがしたい」「あそこに行きたい」など、
休日にやりたいことが山のようにあったりするものです。

いざ会社を辞めてずっと休みになると、
最初の内は休日にやりたかったことをやれるので充実しています。

ところがしばらくするとやりたいことをすべてやってしまい、
やることが無くなって退屈になってしまうのです。

私の友人の定年退職したお父さんと話した時に、「退職して気ままに暮らせて
良いですね」と私が言うとお父さんは「とんでもない」と答えました。

友人のお父さんは仕事一筋の人で趣味らしい趣味が無かったこともあって、
「毎日休みだと退屈で仕方ない、仕事している方がマシ」と言うのです。

退職してしばらくは奥さんと旅行したりなど楽しかったそうですが、
すぐにやることが無くなって退屈になったのだとか。

いくら面倒でも仕事をしていると色んな人と顔を合わせますし、
色んな事が起こるので刺激を受けます。

仕事を辞めると刺激を受けることが少なくなってしまい、
毎日が退屈なように感じてしまうのです。

セミリタイアするのであれば、刺激を与えてくれる趣味を見つけたり、
趣味を通して友人を作っておくといったことが重要となります。

資金不足に陥る

十分な金額の貯金をしてセミリタイアしても、
計画的に生活しないと資金不足に陥る恐れがあります。

月16万円はあくまで総務省の調査による単身者の平均的な消費支出額で、
必ずしも月の生活費が16万円で収まるわけではありません。

数千万円の貯金があるからと、
余裕を見せて少し贅沢な生活をしているとすぐに貯金が無くなってしまいます。

数千万円の貯金はこれから何十年と生活していくのに必要なお金ですから、
計画的に使わないといけません。

セミリタイア後は給与生活している時以上に、綿密に計画を立てて、
その計画内に収まる金額で生活をする必要があります。

資金不足になっても再就職は難しい

セミリタイア後に資金不足になっても、再就職することは難しいです。

特別なスキルや資格を持っているならともかく、そうでないならセミリタイアした
以上は再就職できないと思っておいた方が良いかもしれません。

特別なスキルや資格を持っているとしても、セミリタイアによる数年間のブランクが
再就職には大きなハンデとなってしまいます。

スキルや資格を持っているなら、
アルバイトや個人事業主としてセミリタイア後に活かす仕事をしておきましょう。

正社員としてのブランクが多少あっても、スキルや資格を活かす仕事を
続けていれば再就職も難しいですができないことはありません。

固定費の見直しは必須

年齢に関わらずセミリタイアするなら「固定費」の見直しは必須です。

健康保険料や介護保険料はどうしようもありませんが
 ・住居費
 ・光熱費
 ・通信費
などは見直しが可能です。

賃貸住宅に住んでいるなら家賃の安いところに引っ越したり、
セミリタイアを見越して家賃のかからない持ち家を購入しておきましょう。
(ただし持ち家は固定資産税は必要)

光熱費については、電気・ガスが自由化されているのでより料金の安い
電力会社に乗り換える、料金プランを見直すといったことが必要です。

通信費は、大手キャリアからMVNO(格安SIM)に乗り換えることで
スマホ代を大幅に節約できます。

またスマホで大容量プランや無制限プランを利用すれば光回線が不要となり、
さらなる通信費の節約が可能です。

ちなみにスマホのテザリング機能を使えばパソコンもネット接続できますから、
光回線が無くても困りません。

自家用車を持っている場合は、
車を処分してカーシェアやレンタカーに切り替えることで節約できます。

車が無いと生活できないというのであれば、
自動車保険をダイレクト型に変更して保険料を少しで抑えましょう。

給与生活の時と同じようにしていてはすぐに資金が不足するので、
セミリタイアするなら固定費は見直した方が良いですよ。

福利厚生が受けられなくなり支出が増える

会社勤めの給与生活者の時に受けられていた福利厚生がセミリタイアすると
受けられなくなって、支出が増える恐れもあります。

例えば健康保険料や介護保険料は会社勤めをしていれば
会社も負担してくれますが、セミリタイアすると保険料は全て自己負担です。

また住宅手当や家賃補助、通勤手当も会社勤めをしていれば貰えますが、
セミリタイアしたら当然貰えなくなります。

健康診断も自費で受けないといけませんし、
ケガや病気をしても災害に見舞われても見舞金を貰うこともできません。

会社によってはホテルや旅館など宿泊施設やレジャー施設を安く利用できることも
ありますが、そういった優待も無くなります。

セミリタイアによって福利厚生が受けられなくなると支出が増えて収入が減るので、
より計画的なお金の使い方が求められるのです。

40代でセミリタイアするメリット

30代50代よりも、40代でのセミリタイアにはメリットがあります。

30代よりも40代はより重要な仕事を任されていることが多く、
その分スキルや人脈が蓄えられています。

会社勤めをしていた時に蓄えたスキルや人脈を使ってセミリタイア後に仕事が
できるので、30代よりも40代の方がセミリタイア後は稼ぎやすいです。

また当然ですが30代よりも40代の方が長く会社勤めをしていますから、
セミリタイアに必要な資金が少なくても済み貯めやすいです。

30代でのセミリタイアだと、
余命を考えると亡くなるまでに1億円ぐらいの生活費が必要となります。

いくらセミリタイア後にある程度稼ぐと言っても、
40代よりも多くの貯金が必要となるのです。

50代の方がより金銭的な余裕はありますが、
50代になると40代よりもさらに健康面の不安が大きくなります。

病気などで働けなるリスクは40代より50代の方が高く、セミリタイアするのに
金銭面と健康面のバランスが一番取れているのが40代なのです。

会社を辞めない「ゆるリタイア」という方法も

会社を辞めるセミリタイアには多少なりともリスクがありますが、
会社を辞めない「ゆるリタイア」ならリスクは小さいです。

これまで通り会社で働くのですが、
昇進・昇格を諦めて仕事以外の楽しみのためだけに働きます。

何か集めるでも良いですし、ペットと楽しむでも良し、
最近なら「推し活」なんてのも仕事以外の楽しみとしては良いかもしれません。

他人から見たらくだらないことでも構わないので、
とにかく夢中になれる楽しみを仕事以外で見つけるのです。

休日に楽しみが待っていると思ったら、平日の面倒な仕事も頑張れます。

昇進・昇格を諦めていますからあくせく働く必要はなく、
与えられた仕事をきっちりこなせば良いだけなので気持ち的に楽です。

思い切って会社を辞めてセミリタイアするのも良いですが、
会社勤めしながらリタイア状態になるのも悪くないと思いますよ。

まとめ

45歳独身は亡くなるまでに7000~8000万円の生活費が必要で、
セミリタイアするには5000~6000千万円の貯金は欲しいです。

40代はセミリタイアするのに金銭面と健康面のバランスが一番良いものの、
やはりリスクは少なくありません。

リスクをできるだけ小さくしたいなら、会社勤めしながら昇進・昇格を諦める
ゆるリタイアの方が良いかもしれないですね。

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