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ホンダの昇格試験に落ちた人へ、次の一歩を踏み出すヒント

私には「ホンダ」に勤める知り合いが居ますが、
その知り合いは昇格試験が厳しいといつも愚痴っています。

私の知り合いも含めて、ホンダの昇格試験に落ちた人へエールを送るとともに
昇格試験について考えてみたいと思います。

ホンダで昇格試験が受けられるだけでもスゴイ?

ホンダについて色々調べていて分かったのですが、
実はホンダで働いて昇格試験が受けられるだけでもスゴイのです。

ホンダと言えば世界的大企業で、
新しいことにチャレンジしているイメージがあります。

しかし企業風土は意外にも古臭く、良くない意味で日本企業らしいとのことです。

海外企業に比べるとまだまだと言え、
日本企業でも「成果主義」が当たり前となりつつあります。

年齢や勤続年数に関係なく、仕事ができたり能力が認められれば
昇進・昇格できて給料が上がるようになってきています。

イメージ的にはホンダは成果主義をいち早く取り入れていそうですが、
実際には年功序列が根強く残っているのだそうです。

表向きには、ホンダでは年功序列による評価基準は廃止したことになっています。
(https://www.honda-jobs.com/environment/rating/)

しかし実際に働いている人によるとまだまだ年功序列が残っており、
評価基準が不明瞭とのことです。
(https://jobtalk.jp/companies/2563/answers?topic=%E6%98%87%E9%80%B2)

評価基準が不明瞭なためどうすれば高評価が得られる分からず、
ホンダでは昇格試験を受けるだけでも狭き門となっています。

試験に落ちたことは残念ですが、落ちたのはあくまでホンダの評価基準が
不明瞭なためで、あなたに能力が無いわけではありません。

中途採用者や女性は昇格しにくい?

実際にホンダで働いている人や働いていた人によると、
中途採用者や女性は昇格しにくいといったこともあるようです。

ホンダでは、早期退職する人も多いので、
中途採用を積極的に行って人材確保に努めています。

しかし年功序列が根強く残っているため、中途採用でホンダに入って
成果を上げても昇格試験すら受けさせてもらえないといったことがあるのだとか。

実際に直属の上司が推薦してくれたのに、「勤続年数の長い社員の
昇格スピードを越える」という理由で人事部に断られたといったこともあります。

また産休や育休を取得しても評価は下がらない、とホンダは表向きには
言っていますが、実際に産休や育休で不利な扱いを受けた女性も居ます。

本人の能力や実績よりも周りとの兼ね合いで昇格・昇進が決まる、
ということがホンダではまだまだ多いようです。

あなたが昇格試験に落ちたのも周りとの兼ね合いで、
能力や実績が認められなかったというわけではない可能性も高いです。

一般論としての管理職の昇格試験について

私はホンダで働いているわけではないので、
ホンダの昇格試験がどんなものかは詳しく知りません。

なのでホンダの昇格試験について詳しくは話せないので、
一般論としての管理職の昇格試験についてお話しします。

「仕事は仕事」と割り切っている私に昇格試験のことが分かるのか、
と思うかもしれませんが、これでも若い時は「出世したい」と思っていました。

昇格試験のことを色々と調べたこともありますし、
実際に昇格試験を受けたこともあります。
(当然(?)落ちましたが・・・)

昇格試験は何のためにある?

昇格を望む方がからすると、「昇格するのになぜ試験が必要なのか?」と思います。

しかし昇格させる方からすると、
「管理職としての適性があるのかを見極めたい」のです。

成果を上げているので現場での能力は十分ですが、一社員として現場で働くのと
管理職として働くのでは求められることが全く違います。

実際に技術者としては超優秀だけど管理職としては全然、
技術者としては平凡でも管理職としては超優秀といったこともあるのです。

現場の働きぶりだけでは分からない「管理職としての適性」を、
昇格試験で見極めているのです。

昇格の公平性の確保

昇格試験にはもう1つ、「昇格の公平性を確保する」という目的もあります。

試験が無くて直属の上司による推薦のみで昇格や昇進が決めると、
どうしても不公平感が出てしまいます。

上司は公平に評価しているつもりでも、周りから見ると「評価が偏っている」
「好き嫌いで評価している」ように見えてしまうのです。

昇格・昇進に不公平感があると、部下はやる気を失いますし、
上司もかえって公平に評価しにくくなってしまいます。

昇格試験があることで、上司から推薦された人も自ら昇格したいと手を挙げた人も
同じ基準で審査を受けることができます。

試験に受かる落ちるで多少の不公平感は出るかもしれませんが、
上司の推薦のみよりは公平感が確保できるのです。

合否に関わらず成長を促せる

昇格試験を実施することで、試験を受けた社員の成長を促すことにも繋がります。

社会人になってから試験に落ちるとかなりショックですが、
昇格試験を受けると「管理職には何が求められているか」が分かります。

私のようにすぐ諦めてしまうとダメですが、
何を求められているかが分かれば次回の試験に向けて努力するのです。

管理職として求められている能力を身に付けようとする努力は、
実際に能力が身に付かなかったとしても成長に繋がります。

社員の成長は会社の成長に直接繋がりますから、
会社を成長させるためにも昇格試験は重要なのです。

昇格試験の審査方法

ホンダの昇格試験の内容は分かりませんが、一般的には
 ・筆記試験
 ・小論文
 ・面談
で審査されることが多いです。

筆記試験では、仕事を行う上で必要な専門知識や一般常識、適性などが
問われます。

管理職としての適応力や論理的な思考力・発想力などを筆記試験で測るのです。

小論文では、論理的思考力・課題発見力・論理構成力などが問われます。

現場は成果を上げるのが仕事ですが、
管理職は成果を上げることに加えて部下をまとめるのも仕事です。

部下をまとめるには「説得力」が必要で、説得力のある論理を構成できるか、
解決に導く手段を提示できるかといったことが問われます。

最後は社長や役員との面談で、
管理職としてのプレッシャーやストレスに耐えられるかが見極められるのです。

管理職になると、対外交渉の場などで他社の社長や役員など立場のある人と
対面で話す機会も出てきます。

そうしたプレッシャーやストレスを感じる場面でも、
臆せず自信を持って自分の意見が表明できるかを見られているのです。

また部下をまとめて成果を上げてきた社長や役員が、
管理職にふさわしい人材かを見極める意味もあります。

昇格試験で一番重要なのは面談

一般的な企業の昇格試験では、最後の「面談」が一番重要です。

就職試験では、最終面接である社長面接や役員面接まで進めば
ほぼ内定をもらったも同然と言われることがあります。

実際には最終面接まで残っても内定がもらえないことはありますし、
私も就活生時代には最終面接で落とされました。

就職試験では「おまけ」のように思われている最終面接ですが、昇格試験では社長や役員との面談が一番重要なのです。

筆記試験や小論文はあくまで「予選」、社長や役員との面談が「本選」となります。

社長や役員との面談を乗り切るポイント

昇格試験で一番重要な社長や役員との面談を乗り切るポイントとして、
「評価項目を知る」ことが1つ挙げられます。

社長も役員も暇ではありませんから、
昇格試験の面談で漫然と質問しているわけではありません。

漫然と質問しているように見えて、
質問内容には「評価したいポイント」がしっかりと含まれているのです。

ポイントが掴めずに漫然と回答しているだけでは評価されませんから、
評価ポイントに適した回答をしなければいけません。

例えば業績や成果を問う質問では、単に過去の業績や成果を上げるのではなく、
すでに現在の職位を越えた業績・成果を上げていることをアピールします。

会社の方針や課題に関する質問に対しては、
部下の目線ではなく管理職目線で回答することが重要です。

ただホンダは評価基準が不明瞭と言われており、
昇格試験の面談でもポイントを抑えた回答をするのは難しいかもしれません。

可能であれば、昇格試験で面談を受けた人に「どんなことを聞かれたか」
「どうやって回答したか」を聞いておくとかなり参考になります。

矛盾のない回答

昇格試験の面談では「矛盾のない回答」が求められます。

面談では1つ前の質問に関連した質問をされることがありますが、
2つの回答に矛盾があってはいけません。

1つ目の回答と2つ目の回答に矛盾があると、「1つ目の回答は何だったのか」
「嘘をついているのでは」と疑念を持たれてしまいます。

関連する質問に矛盾のある回答をすると説得力も欠けますから、
管理職として部下に説得力のある話ができないと判断されてしまうのです。

面談や面接では自分を良く見せたいために、
話を盛ったり思ってもいないことを言ってしまったりすることがあります。

話を盛ったり思っていないことを言うと、
後の回答との間に矛盾が生まれやすくなってしまいます。

自分を良く見せようと気負わずに、
ありのまま思ったまま回答した方が多少地味でもマイナス評価にはなりにくいです。

ノンバーバルコミュニケーション

昇格試験での面談では「ノンバーバルコミュニケーション」も重要となります。

ノンバーバルコミュニケーションは「言語以外でのコミュニケーション」のことで、
 ・表情
 ・話し方
 ・身振り、手振り
 ・服装
などのことを指します。
(https://www.kaonavi.jp/dictionary/non-verbal-communication/)

昇格できるなどうかの面談で緊張しますが、無表情で抑揚なく淡々と話していては
「昇格したい」という熱意が社長や役員に伝わりません。

話の内容に応じて表情を変えながら、
強調すべき部分は強調するなど抑揚を付けて話すことを面談時は意識しましょう。

大袈裟な身振り手振りは良くない印象を与えかねませんが、
少し身振り手振りを交えながら話した方が熱意が伝わりやすいです。

こちらが話したり相手が話している時の視線も重要で、
しっかりと社長や役員の目を見ることで誠実さをアピールできます。

反対に頻繁に視線を逸らすと、相手には自信が無いように見えてしまいます。

面談の時の姿勢も疎かにはできず、背筋を伸ばして胸を張って顔を上げて
と就活生の頃を思い出して姿勢を正してください。

服装も見られていますから、スーツやシャツにシワや汚れが無いかチェックして、
ネクタイが曲がっていないかも確認しておきましょう。

まとめ

ホンダは年功序列が根強く残っている上に、評価基準が不明瞭なため
昇格試験を受けるだけでもかなりハードルが高くなっています。

ホンダだから昇格試験に落ちただけで、
他社なら余裕で昇格できる成果や能力があると思って自信を持ってください。

転職においては、ホンダでの就業実績は大きな武器となります。

何度試験を受けても昇格できない、自分に対する会社の評価に納得がいかない
のであれば、思い切って転職するのも1つの選択肢ですよ。

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