iPhoneの周辺機器で、時計としてはもちろんiPhoneの主要な機能が使える
ガジェット「AppleWatch」を使っている人が増えています。
ただ初めてAppleWatchを購入した人の多くは「これ、どうやって充電するの?」と
戸惑ってしまうとのことなんです。
AppleWatchに充電ケーブルは付いているが・・・
AppleWatchは一般的な時計のように
電池やネジを巻くといったことで動くわけではなく、充電して使います。
充電して使うガジェットですから、
当然AppleWatchを新品で購入すると専用の充電ケーブルが付属しています。
スマホの充電ケーブルのように先端に端子が付いているケーブルではなく、
マグネットでAppleWatchの背面にピタッとくっつけるタイプのケーブルです。
一般的には「電子機器に磁石を近づけちゃダメ」と言われているので、
マグネットでくっつける充電ケーブルと聞くと心配になる人も居るかもしれません。
確かに強い磁力だとダメですが、AppleWatchの充電ケーブルに使われている
マグネットはそれほど磁力が強くないので、機能にほとんど影響は無いです。
スマホの充電ケーブルとは形状が違うので、この時点で戸惑う人も居ますが、
充電ケーブルのコンセントに繋ぐ側の先端を見るとさらに戸惑います。
スマホの充電ケーブルの多くは、
コンセントに繋げる側の端子が「USBタイプA」になっています。
(https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sbn_30/20220215/20220215143950.jpg)
USBタイプAならパソコンのUSBポートに挿せますし、
USBタイプAのポートを備えたスマホ用の充電器を持っている人も多いです。
ところがAppleWatchの充電ケーブルのコンセントに挿す側の端子は
「USBタイプC」です。
(https://media.startech.com/cms/products/gallery_large/rusb2cc1mb.b.jpg)
スマホの充電ケーブルのスマホ側に挿す端子が、
AppleWatchの充電ケーブルではコンセントに挿す側に付いています。
しかもUSBタイプCに対応した充電器はAppleWatchに付いていないので、
「これ、どうやって充電するの?」と戸惑ってしまうわけです。
USB-C対応の充電器がAppleWatchに付いていないのはなぜ?
USBタイプC対応の充電器がAppleWatchに付いていない理由の1つは
「環境への配慮」です。
AppleWatchだけでなくiPhoneなどのApple製品には、
現在充電ケーブルは付いていますが充電器は付いていません。
充電器は基本的に他のApple製品と兼用が可能なので、
「Appleユーザーなら既に持っているだろう」ということで充電器を付けないのです。
もう1つUSBタイプC対応の充電器がAppleWatchに付いていない理由としては、
アメリカではUSBタイプCの差込口を備えたコンセントが比較的一般的だということです。
日本でコンセントと言うと、Aタイプという縦長2つ穴の差込口のものが一般的で、
それ以外に電気を供給する差込口は少なくなっています。
(エアコン用の3つ穴の差込口ぐらい)
アメリカのoutlet(日本で言うところのコンセント)もAタイプが基本ですが、
デバイス充電用にUSBタイプAやUSBタイプCの差込口を備えたものもあります。
(https://ja.aliexpress.com/item/1005004726038896.html)
アメリカでUSBタイプC対応のoutletがどれほど一般的か分かりませんが、
こうした製品が販売されているということは日本よりも一般的だと思われます。
日本で言うところのコンセントの差込口がUSBタイプCに対応していれば、
わざわざUSBタイプC対応の充電器をAppleWatchに付ける必要がありません。
Appleはアメリカ企業で、アメリカではUSBタイプC対応のoutletが一般的なので
USBタイプC対応の充電器をAppleWatchに付けていないのではないでしょうか。
AppleWatchを充電するにはどうすれば良い?
USBタイプC対応の充電器を持っていない人がAppleWatchを充電するには、
USBタイプC対応の充電器を購入するのが一番手っ取り早いです。
家電量販店やコンビニなどではUSBタイプC対応の充電器が販売されていますし、
何なら100円ショップでも販売されています。
(100円商品ではなく500円・700円商品)
家電量販店は種類が多く安いものなら1,000円台で購入できますが、
コンビニは取り扱っている種類が少なく3,000円ぐらいします。
100円ショップだと500円で購入できますから、
100円ショップの商品に抵抗がなければ100円ショップで購入するのがお得です。
また比較的最近のパソコンにはUSBタイプCのポートが搭載されていますから、
USBタイプC対応の充電器が無くてもパソコンでAppleWatchの充電ができます。
ただ小型・薄型のモバイルPCだと、USBポート自体が付いていないこともあります。
「モバイルPCは仕事で持ち歩いているから、いつでもAppleWatchが充電できる」と思っていたらUSBポートが無いということもあるので注意してください。
AppleWatch対応の充電器を購入する
USBタイプC対応の充電器ではなく、
AppleWatch対応の充電器を別途購入するという方法もあります。
Apple公式でも販売されていますし、スマホやパソコンの周辺機器メーカー
「Anker」がAppleWatch対応の充電スタンドを発売しているのです。
(https://www.apple.com/jp/shop/accessories/all/wireless-chargers)
(https://www.amazon.co.jp/Anker-PowerWave-%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%85%85%E9%9B%BB%E5%99%A8-Watch%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC%E4%BB%98-A2579011/dp/B08GQSD1MG?&linkCode=sl1&tag=shunlog04-22&linkId=ef6e8493d9398fdce585d22c9b824659&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl)
Ankerの充電スタンド以外にもAppleWatchが充電できる充電器が販売されて
いますし、AppleWatch対応のモバイルバッテリーもあります。
充電スタンドはiPhoneと同時に充電できるメリットはあるものの、
持ち運ぶことは難しいです。
小型の充電器やモバイルバッテリーであれば、iPhoneとの同時充電は
できないものの持ち運べるので急な充電切れにも対応できます。
AppleWatch対応の充電器はネット通販でも購入できますし、
家電量販店や100円ショップのダイソーでも取り扱っています。
(セリアやキャンドゥでは取り扱っていない)
コンビニが取り扱っているのはUSBタイプC対応の充電器
家電量販店やダイソーでは、USBタイプC対応の充電器とともに
AppleWatch対応の充電器も販売されています。
しかしコンビニではUSBタイプC対応の充電器は販売されているものの、
AppleWatch対応の充電器は販売されていないので注意してください。
AppleWatch対応の充電器は、
AppleWatchに付いている充電ケーブルが無くても充電できます。
USBタイプC対応の充電器は、AppleWatchに付属している
USBタイプCの充電ケーブルが無いと充電ができません。
自宅で充電するならケーブルはあるでしょうから、
家電量販店でもコンビニでもダイソーでもOKです。
でも外出先でAppleWatchの充電が切れそうになって充電器を探す場合は、
家電量販店かダイソーに行かないといけませんよ。
iPhone用のワイヤレス充電器でAppleWatchは充電できない
「iPhone用のワイヤレス充電器持ってるし、同じApple製品のAppleWatchも
充電できるでしょ」と思うかもしれませんが、充電できません。
ワイヤレス充電器は「Qi規格」に対応したデバイスでないと充電できず、
AppleWatchも一応Qi規格には対応しています。
ただiPhoneと同じようにワイヤレス充電器の上にAppleWatchをそのまま乗せても、
充電はできないのです。
AppleWatchはあくまで、専用充電器もしくは専用充電ケーブルが無ければ
充電できないので注意してください。
USBタイプA対応のAppleWatch用充電ケーブルを購入する
Apple公式が販売している、AppleWatch用のUSBタイプAに対応した
充電ケーブルを購入する方法もあります。
USBタイプAはいわゆる一般的なUSBポートに対応した端子で、
スマホの充電ケーブルでも使われています。
USBタイプA対応の充電器は持っている人が多いですし、
USBタイプC対応の充電器よりも手に入りやすいです。
ただApple公式で販売されているUSBタイプA対応の
AppleWatch充電ケーブルは4,780円で、充電ケーブルとしてはかなり高額です。
(https://www.apple.com/jp/shop/product/MX2E2AM/A/apple-watch-%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%85%85%E9%9B%BB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB1-m?fnode=7508be0376e4bdb6f514e7a1e887e08f5a755994437491b7942cfbbb5a374bc28d08653fec905bbb2530e2beb62304b02593c02201635aeac880c9e4eed1d54b3e3cb8ad63821f011fff8dd1725eefc0508604ceb90c9b92761fdb34510acab8e7cb56b6c11eb5e3d10660055fd6a098e93d04cabdd72555f035f2106742f7f9&fs=f%3Dseries1-series2-series3-series4-series5-series6-series7-series8-series9-watchse-watchultra-watchultra2%26fh%3D499b%252B53c158%252B7f9533%252B4d1d%252B246098%252B2653b6%252B9ceacd%252B4d1c%252B4bb7%252B4a7a%252B4a00%252B49ff%252B49fe)
またApple公式サイトでは販売されているものの、公式のAppleストアでは
なぜかUSBタイプC対応の充電ケーブルしか販売されていません。
AppleWatchを充電するためだけのケーブルにしてはかなり高額ですから、
あまりおすすめはできないです。
もし購入を検討する場合は、
Appleの公式ストアではなく公式サイトの方なので注意してください。
USBタイプC対応の充電器を購入する際の注意点
AppleWatchを充電するのにUSBタイプC対応充電器を購入するのが一般的
でしょうから、USBタイプC対応の充電器を購入する際の注意点を紹介しましょう。
AppleWatch対応の充電器だと付属の充電ケーブルが余ってもったいないですし、
何より価格が高いです。
USBタイプC対応の充電器なら数百円でも購入できる上に、
付属の充電ケーブルがそのまま使えて経済的です。
USBタイプC対応の充電器を購入する際の注意点として、
1つには「USB-PDに対応しているかどうか」が挙げられます。
USB-PDは「USB Power Delivery」の略で、
簡単に言うと高速充電に対応しているかどうかということです。
AppleWatch自体も高速充電に対応していますから、
USB-PD対応の充電器であれば1.5時間ほどでフル充電できます。
USB-PD非対応の充電器だと、AppleWatchをフル充電するのに
2.5~3時間と2倍近い時間がかかってしまいます。
「自宅で充電するだけなので多少時間がかかっても構わない」と言うのであれば、
非対応のものでも大丈夫です。
しかし「外出先でも充電するので少しでも充電時間を短くしたい」のなら、
USB-PD対応の充電器を選びましょう。
出力5W以上
AppleWatch用にUSBタイプC対応の充電器を購入するなら、
出力が「5W以上」のものがおすすめです。
充電器の出力が高いほど充電時間が短くなり、
出力が5W未満だと充電時間がかなり長くなってしまいます。
iPhoneの充電テストですが、充電器の出力が5Wだとフル充電に約3時間20分、
18Wで1時間42分、20Wで1時間40分となっています。
USB-PD対応の充電器なら5Wでも十分ですが、非対応の充電器なら
出力12W・18Wのものを選ぶことで充電時間の短縮が可能です。
ただし20W以上になると充電時間に変化はほとんどありませんから、
20W以上の充電器を買う必要はありません。
PSEマークが付いている
特にネット通販でUSBタイプC対応の充電器を購入する場合に
注意しないといけないのは、「PSEマーク」が付いているかどうかです。
PSEマークは「電気用品安全法」で定められた安全規格を満たしていることを
証明するマークで、簡単に言うと安全に使えることが証明されています。
日本ではPSEマークの取得が義務化されており、家電量販店やコンビニなどの
店舗で販売されている充電器にはすべてPSEマークが付いています。
ネット通販でも日本の事業者が販売している充電器にはPSEマークが付いて
いますが、海外事業者が販売しているものには付いていない場合があります。
PSEマークはあくまで事業者に対する義務で、利用者の義務ではありませんから
PSEマーク無しの電気製品を使うことは違反にはなりません。
ただ日本で使用する上での安全性が証明されておらず、
不測の事態が起こるリスクもあるので使わない方が良いでしょう。
ネット通販で激安のUSBタイプC対応の充電器を見つけたと思ったら
PSEマークが付いてない、ということもあるので注意してください。
まとめ
AppleWatchにはUSBタイプCの充電ケーブルは付いていますが、
充電器は付いていません。
私の友人が少し前にAppleWatchを購入した時は、
「充電器が無いのに、どうやって充電したら良いんだ!?」と頭を抱えていました。
USBタイプCに対応した充電器はApple公式でも販売されていますし、
家電量販店やコンビニ、100円ショップでも手に入ります。
AppleWatch対応の充電器も発売されていますし、それらを手に入れれば
AppleWatchが充電できると友人に教えてあげました。
ちなみに、AppleWatchユーザーじゃない私がAppleWatchユーザーの友人に
AppleWatchの充電について教えるのもおかしな話ですが・・・。