iPhoneが傷つかないようにケースに入れて使っている人も多いですが、
iPhoneケースには色んな種類があってその1つが「バンパー」です。
iPhoneがほとんどカバーされていないように見えるバンパー、
これ一見使う意味ないように思えるのですが実際どうなのでしょうか?
iPhoneのバンパーってどんなもの?
iPhoneのバンパーって聞いたことあるけど、
詳しくはどんなものか知らないという人も少なくないかもしれません。
バンパーはiPhoneの背面ではなく側面に装着するケースで、
iPhoneの角という角を保護するものです。
(https://image.raku-uru.jp/01/4652/983/gi-428s_430s-c1_1605577445709.jpg)
iPhone本体よりもバンパーがちょっと出っ張っているので、
落とした際にバンパーが地面に接してiPhone本体は守られます。
iPhoneは背面がガラスになっており、傷がつきにくい反面割れやすくなっています。
ガラスは全体にかかる衝撃に対してはある程度強度がありますが、
小さい面積に強い衝撃がかかると割れやすいです。
(https://www.asahiglassplaza.net/knowledge/rg_knowledge/vol18/)
iPhoneを落とした時に背面全体が地面に接すると割れない可能性もありますが、
面積の狭い角が先に地面に接すると割れやすくなります。
バンパーを装着することで、落とした時に背面ガラスが割れる原因となる
iPhoneの角をカバーするというわけです。
iPhoneのバンパーは意味ない?
バンパーは背面ガラスが割れる原因であるiPhoneの角をカバーしていますが、
角以外の部分はカバーされていません。
何か物が当たるなど落とす以外にもiPhoneに傷が付く原因はあり、落とす以外の
原因に対応できないことから「バンパーは意味ない」と言われるのです。
「バンパーでは側面以外カバーされない」というのはごもっともな意見で、
バンパーだけではiPhoneを傷から守ることはできません。
ただiPhoneにバンパーを装着しているユーザーの多くは、
iPhoneの背面に保護フィルムを貼っています。
落下に強いバンパーに物が当たるなど背面への直接的な衝撃から守る
保護フィルムをプラスすることで、iPhoneを守っているわけです。
バンパーは外れやすい?
バンパーを長く使っていると外れやすくなってしまうことがあります。
バンパーを装着しているから安心と思っていると、落とした拍子にバンパーが
外れてiPhoneに傷が付くのでは意味ないと言われても仕方ありません。
一口にiPhoneのバンパーと言っても、
シリコン・アルミ・鉄などいくつか種類があります。
シリコンのバンパーは伸ばして装着するので、長く使っていると
どうしてもバンパー自体が伸びてしまうので外れやすくなることがあるのです。
アルミや鉄のバンパーは伸びて外れる心配はありませんが、
装着の仕方によっては長く使っていると外れやすくなります。
ネジ留めするタイプのバンパーは外れやすくならないものの、ネジを使わずに
パーツをスライドさせるタイプのバンパーは外れやすくなることがあります。
長く使っているとスライドさせる部分が緩くなって、
少しの衝撃でパーツがスライドしてしまってバンパーが外れてしまうわけです。
ネジ式のバンパーは長く使えますが、シリコンやスライド式のバンパーは
定期的に買い替えないと「意味ない」ことになりますよ。
側面に付いているボタンが押しにくい
バンパーを装着することで、iPhoneの側面に付いている音量調節などのボタンが
押しにくくなることがあります。
iPhone本体よりもバンパーが少し出っ張っていて、ボタンの出っ張りとちょうど同じ
高さとなって指先を使わないと押し込みにくい場合があるのです。
指の腹でボタンが押せればiPhoneのホールドは緩みませんが、指先でボタンを
押すとなるとホールドが若干緩くなってiPhoneを落としやすくなります。
落としても大丈夫なようにバンパーを装着しているのに、
バンパーを装着していることで落としやすくなるのでは確かに意味ないですね。
ただバンパーによっては、側面のボタンが押しにくくならないように
別途パーツが付いているものもあります。
SIMスロットが使いにくい
iPhoneにバンパーを装着すると、
「SIMスロットが使いにくくなる」というデメリットも発生します。
SIMスロットは側面に付いていますから、
いったんバンパーを外さないとSIMスロットは使えません。
ただiPhone自体を買い替える、もしくは携帯キャリアの乗り換える時ぐらいしか
SIMスロットを使う機会が無いです。
AndroidスマホはSDカードをSIMスロットにセットするので、
SIMカードの差し替え以外でもSIMスロットを使うことがあります。
しかしiPhoneはSDカード自体使いませんから、SIMスロットを使う機会が少なく、
バンパーによって使いにくくなっても大きな影響はありません。
また、iPhoneはいずれ「eSIM」のみとなってSIMカードを使わないようになるとも
言われています。
(アメリカ版のiPhone14はeSIMのみでSIMカードは使えない)
現状でもiPhoneでeSIMは使えますし、
eSIMを使うのであればSIMスロットが多少使いにくくても何の問題も無いです。
メタルバンパーは痛い
アルミや鉄のメタルバンパーは硬いですし少し角ばっているので、
iPhoneを手に持った時に単純に痛いと感じることがあります。
かつては携帯は電話するだけのものでしたが、
今はネット利用でiPhoneを手に持っている時間が長いです。
バンパーが痛いと感じると長く持っていられませんから、
iPhoneの利用に支障をきたしてしまいます。
ただシリコンバンパーなら痛くないですし、
メタルバンパーも多くは角を丸くするなど痛くないように工夫されています。
メタルバンパーは冬場冷たい
アルミや鉄を素材としたメタルバンパーは、気温の低い冬場はかなり冷たいです。
実際に、
冬場にメタルバンパーがどのぐらい冷たくなるかを実験しているサイトがあります。
(https://rezv.net/report/6593/#i-4)
そのサイトによると、室温15℃での表面温度が
・プラスチックのハードケース 19.8℃
・合皮の手帳型ケース 19.8℃
・シリコンケース 19.6℃
・アルミバンパー 15.2℃
となっています。
他のケースは室温よりも表面温度が高くなっていますが、
アルミバンパーは室温と表面温度がほぼ同じです。
室温が15℃など15.2℃で収まっているものの、
外気温が10℃切るような場合はもっと冷たくなることも十分に考えられます。
さすがに素手にくっつくほど冷たくなることはないでしょうが、
長時間持っていられないほど冷たくなる可能はあります。
バンパーは価格が高い
もちろん安いものもありますが、素材がアルミや鉄のメタルバンパーは
一般的なiPhoneケースよりは高価なものが多いです。
シリコンバンパーやスライド式で着脱しやすいメタルバンパーは、
数百円から2,000円までで購入できますし、100円ショップでも販売されています。
ところがネジ留めするタイプのメタルバンパーは、
安いものでも3,000~4,000円、高いものだと軽く1万円以上します。
安いものは定期的な買い替えが必要、長く使えるもの高価、
といずれにしてもお金がかかるのがバンパーの小さくないデメリットです。
バンパーには他のiPhoneケースにないメリットがある
「iPhoneにバンパーを装着するのは意味ない」と言われることもありますが、
バンパーには他のiPhoneケースにないメリットがあります。
iPhoneでバンパーを使うメリットの1つは「デザインを活かせること」です。
今でこそデザイン性を重視するスマホが増えており、
「iPhoneのようなデザイン」のスマホも少なくありません。
しかし最初期はiPhone以外はデザイン性が重視されておらず、
iPhoneのスタイリッシュさがずば抜けていました。
初代iMacに代表されるように、Appleはデバイスのデザインにもこだわっています。
(https://media.wired.jp/photos/64daf741ad3ebc70457d8312/16:9/w_2580,c_limit/GettyImages-51096325-L.jpg)
手帳型など全体を覆ってしまうケースだと、
せっかくのiPhoneのスタイリッシュさが活かせません。
バンパーが覆うのは側面だけで背面はそのままですから、
iPhoneのデザインが活かせるのです。
デザインが好きでiPhoneを使っている人は、
覆い隠すことなくデザインが活かせるバンパーがおすすめです。
放熱を邪魔しない
手帳型などのiPhoneケースのように
「放熱」を邪魔しないのもバンパーのメリットとなります。
パソコンは本体内部にファンが付いていて熱を本体の外に排出していますが、
スマホには排熱用のファンを付けるスペースがありません。
ファンで排熱できないため本体背面から放熱するしかないのに、
その背面をケースで覆ってしまうと効率的に放熱できないのです。
スマホには熱に弱い部品も使われており、
効率的に放熱できないと故障のリスクが高まります。
熱に弱い部品の代表がバッテリーで、熱によって劣化しやすくなるだけでなく、
熱を持つことで膨張して最悪の場合は爆発する危険性もあります。
バンパーは側面しか覆っておらず背面はそのままですから、放熱を邪魔せず、
手帳型などのケースに比べるとiPhone本体が熱を持ちにくいです。
特に動画鑑賞やゲーム、SNSで長時間iPhoneを使う人は、
手帳型などよりも放熱を邪魔しないバンパーがおすすめですよ。
バンパーは軽い
バンパーは側面しかカバーしていませんから、
手帳型など他のiPhoneケースよりも軽くなっています。
メタルバンパーは一見重そうに見えますが、アルミはかなり軽いですし、
鉄でも重くならないように工夫されています。
手帳型ケースの素材は布や革で、
iPhoneの背面だけでなくディスプレイ部分も覆う形です。
素材自体は軽いものの覆う部分が多いので、
全体的な重量はメタルバンパーよりも重くなってしまうのです。
ただでさえ最近のスマホはバッテリー容量が大きくなっていて、
スマホ自体の重量が重くなっています。
その上に重いケースを使うと、人によっては片手で扱うことが難しくなるぐらいの
重さになってしまいます。
手帳型ケースを使っていて「iPhoneが扱いにくい」と感じているなら、
バンパーの利用を検討しても良いのではないでしょうか。
メタルバンパーでiPhoneの電波が弱くならない?
アルミや鉄を素材としたメタルバンパーを装着することで、
「iPhoneの電波が弱くなるのでは?」と心配する人も少なくないと思います。
結論から言うと、メタルバンパーによって多少電波が弱くなる可能性はあるものの、
通信に大きな影響はありません。
一般的に電波は金属に反射する性質を持っているので、
金属の近くで通信するとスマホ電波の入りが悪くなることがあります。
2013年の少し古い情報ですが、iPhone5の時点でアルミバンパーによって
ごくわずかに電波干渉が発生することが分かっています。
(https://acr0mania.com/aluminum-bumper-3-check-point/)
実際に記事を見てもらえると分かりますが、アルミバンパーを装着したことで
本当にわずかに電波の受信感度が悪くなるだけです。
またiPhone5から無線電波を送受信するセルラーアンテナとWi-Fiアンテナの
位置を変更しており、メタルバンパーによる電波干渉が起こりにくくなっています。
当然メーカーも電波干渉への対策はしていますし、メタルバンパー装着によって
iPhoneの電波が弱くなることはほとんど無いと思って大丈夫です。
まとめ
iPhoneにバンパーを装着することは「意味ない」と言われることが多いですが、
実際は少なからずメリットがあります。
電波が入りにくくなることもないようですし、ゴテゴテしたアクセサリは要らないけど
iPhoneを傷つけたくない人にはバンパーがおすすめです。