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仕事で成長を求められるのが辛いです・・・

私のようなアラフォー世代はあまり言われませんが、20代30代のビジネスパーソンは
周りから「成長しないと」などと言われることも多いと思います。

でも仕事で成長を求められるのって結構辛くないですか?
本当に仕事で成長することって必要なんでしょうか?

そもそも仕事で成長するとはどういうこと?

私はアラフォー世代ですが、ケアレスミスをするとこの歳になっても「成長しろよ」と
上司や同僚に言われてしまいます。

ちょっとした失敗を後輩がした時には私も同じようなことを言ってしまいますが、
そもそも仕事における「成長」って何なのでしょうか?

成長の一義的な意味は「育って大きくなること」で、
子供が大人になるなど小さいものが大きくなることを指します。

他には「精神や人格が育って一人前の状態に近づいていくこと」という意味も
成長にはあります。
(https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%88%90%E9%95%B7)

就職して仕事をしている時点で大人なので、仕事における成長は2つ目の
「一人前の状態に近づいていくこと」を指しているのです。

では仕事で「一人前の状態に近づいていくこと」とはどういうことか言うと、
「できることが増えていっている状態」だと考えられます。

新人の時は教えてもらわないと何もできませんが、
教えてもらいながら業務をこなすことを一人でできるようになってきます。

一人で業務に取り組んでいると、取り組み方やコツのようなものが分かってきて
効率的に業務がこなせるようになるのです。

業務が効率的にこなせるようになると、次の新しい業務を与えられて
教えてもらいながら業務をこなすを繰り返すことになります。

できることが増えて次々と新しい仕事を任せられるようになっていくのが、
仕事における成長なのです。

仕事で成長することは必要か?

出世したいなら仕事で成長することは必須です。

できる仕事が限られている状態では、
部下に仕事を割り振って指示をすることができません。

人の上に立って指示を与えるためには、
自分ができる仕事の幅を広げておく必要があるのです。

またできる仕事の幅が広がると、
周りから一人前のビジネスパーソンとして認められるようになります。

一人前として周りから認められると、自信を持って仕事に取り組めます。

自信を持って仕事に取り組んでいる姿が周りには頼もしく見え、
自然と周りから信頼されるようになるのです。

周りから認められて信頼されないことには人の上に立てませんから、
出世するためには仕事で成長することが求められるわけです。

周りも成長している

仕事で成長を求められる理由として「周りも成長していること」が挙げられます。

同僚は成長していますから、自分だけ成長せずに立ち止まっていると
同期には先を行かれますし、後輩には追い抜かれてしまいます。

周りはどんどん出世して肩書が付いていく中、
肩書の無い平社員のまま一人取り残されるのは辛いですよ・・・。

また自分が勤めている会社のライバル他社も成長していますから、
自社が現状維持だとライバル他社に先行を許すことになります。

ウォルト・ディズニーや松下幸之助など多くの偉人が「現状維持は後退である」
といった意味の言葉を残しているのです。
(https://eco-fire-sustainable-happiness.com/%E3%80%90%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%89%A9%E9%81%94%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%A8%80%E3%80%91%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E7%B6%AD%E6%8C%81%E3%81%AF%E9%80%80%E5%8C%96%E3%81%AA%E3%82%8A/)

例えば、マラソンで他のランナーと同じスピードで走っていれば
順位を落とすことなくゴールできます。

ところが他のランナーがスピードを上げると、
自分はスピードを落としていないのに順位がどんどん下がってしまいます。

それと同じで、自分は現状維持でも周りが成長していると、
自分だけ取り残されてしまうのです。

出世するなら他の人よりも成長しないといけませんし、
現状を維持するにも他の人と同じぐらいの成長を求められるというわけです。

日本全体も成長している

バブル崩壊後の日本は成長していないと思われていますが、
上昇率こそ小さいですが日本全体として成長を続けています。

短期的にみるとマイナスの年があるものの、
2021年度のGDP成長率は前年比+2.6%、2022年度も前年比+1.3%です。
(https://honkawa2.sakura.ne.jp/4400.html#:~:text=2021%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%88%90%E9%95%B7,%E4%BD%8E%E3%81%84%E5%80%A4%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82)

日本全体が成長するということは日本の物価が上がるということでもあり、
例えば物価が5%上昇すると100円で買えたものが105円でないと買えなくなります。

物価が上がると生活費も嵩むことになりますから、
給料が上がらないことには生活が苦しくなるのです。

現状維持では給料は上がらず生活が苦しくなるので、
今の生活水準を維持するには仕事での成長を求められるというわけです。

成長を求められるのが辛い

出世したいキャリアアップしたいという上昇志向の強い人は、成長するための努力を
厭いませんし、周りから成長を求められることも苦痛ではありません。

しかし私のように「出世しなくてもそこそこ楽しく過ごせれば良い」と考えている
人間にとっては、仕事で成長を求められることが辛いです。

中国のことわざに「人間は一生勉強だ」というものがあり、
人間は永遠に完成することがなくて命尽きる瞬間まで成長を求められます。

ただ自分の意志で「成長したい」「成長しよう」と思うのは良いですが、
周りから「成長しないといけない」とプレッシャーをかけられると苦しくなります。

プレッシャーをかけられることで「成長」という言葉に自分が追い込まれていき、
成長から逃げ出したくなってしまうのです。

成長から逃げ出そうしていることに気付くと、「成長しなけば」と自分で自分に
プレッシャーをかけて余計に追い込まれていくことになります。

追い込まれると疲れる

自分で自分に成長プレッシャーをかけて追い込んでいくと、
発生するのが精神的な疲れです。

またマラソンの例えになりますが、自分のペースで走っていればさほど疲れませんが、
無理にペースを上げるとすぐに疲れます。

それと同じで、自分のペースで仕事をしていれば精神的にそれほど疲れませんが、
成長のためにペースを上げると精神的に疲れてしまうのです。

多くのビジネスパーソンは休日に気分転換することで、
精神的疲労を回復させながら成長という言葉と戦っています。

しかし成長のために休日出勤したり、休日に勉強したりと
ペースを乱すと精神的疲労が回復せずに心を病むのです。

身体的な病気は治療を受けることで治りますが、
心の病気は時薬で時間を経ることでしか回復しません。

心が壊れる前に成長と戦うことを止められないと、
長期休養や退職を余儀なくされて結局仕事での成長を止めてしまうことになるのです。

成長する目的を忘れていませんか?

仕事で成長することはあくまで手段であり、成長すること自体が目的ではありません。

何かやりたい仕事があって、
その仕事を任せられるようになるために成長したいと思っているはずです。

ところが「成長しなければ」という思いが強くなると、
したい仕事をするための手段であるはずの成長が目的に変わってしまいます。

本来の目的を見失って成長することが目的になると、
最終的に「自分は何のために成長しようとしているんだろう」となってしまうのです。

目的を見失うと努力することが苦しく馬鹿らしくなり、心を壊してしまうことに繋がります。

成長を求められることが辛いと感じたら

仕事で成長を求められることが辛いと感じたら、
成長することが今の自分に必要なのかを立ち止まって考えてみてください。

周りから成長を求められると感じるということは、
自分にはビジネスパーソンとしてできないことがあると感じているいるからです。

この世に万能な人間なんて居ませんから、誰しもできないことがあって当たり前で、
だからこそ成長しようとするのです。

しかし、そのできないことは現状の自分に必要なことなのでしょうか?

周りに仕事ができる人が居ると、
「自分もああなりたい」「自分にはこれが足りない」と感じることがあります。

でも周囲が自分に対して仕事ができる人と同じ役割を求めているとは限りません。

自分にしかできない仕事は無いにしても、
人よりも効率的にできる仕事が1つぐらいはあるはずです。

その人よりも効率的にできる仕事を究めて、
スペシャリストになるのもビジネスパーソンとして生きる1つの道です。

人間には向き不向きがあり、
どれだけ努力してもできないことや人に勝てないことがあります。

成長して何でもできるようになるよりも、
自分が得意なことを究める方が会社により貢献できるのではないでしょうか?

今頑張れば後で楽になるは幻想

若い内に頑張って成長しておくと歳を重ねた時に楽ができる、と言われることがあります。

しかし若さを犠牲にしてまで成長に時間を費やしても、
歳を重ねた時に楽ができるとは限らないのです。

富も名誉も地位も何もかも手に入れた石油王が欲しいものを聞かれて、
「1番欲しいものは若さ」と答えました。

国が買えるほど莫大な金額のお金を持っていても時間を買うことはできず、
若さを取り戻すことはできません。

若い時にしか経験できないことがあり、歳を重ねた時に豊かに人生を送るには
若い時に色々な経験をしておかないといけないのです。

実際に大企業の創業者で立志伝中の人の話をテレビや講演会で聞いていると、
若い時に仕事以外で色々な経験をしています。

経験の中には失敗したこともたくさんあり、
そうした若い時の経験が全て会社経営に生きているのです。

若い人は「年齢を重ねても好きなことをすれば良いじゃないか」と思うかもしれません。

しかし年齢を重ねると「年甲斐もなくこんなことはできない」とか「歳をとってこんなこと
するのはみっともない」など体裁を気にしてやりたいことができなくなります。

「若い時に苦労すれば歳を重ねてから楽になる」というのは幻想で、
若い時にしかできないことを成長に時間を取られてできないのは人生の損なのです。

現実的に手の届く目標を設定する

「成長すること」には実体がありませんから、ふと立ち止まった瞬間に
「何のために頑張ってるんだろう」と目標を見失ってしまいます。

目標を見失うことは心が壊れることに繋がるので、
常に現実的に手の届く目標を設定しておきましょう。

別に仕事でなくてもプライベートでも構いませんし、
人に話したら「それぐらいのこと」と言われるような簡単にできることでも構いません。

とにかく手の届く目標を設定して、
その目標を達成するために日々仕事に取り組むのです。

最初に設定した目標を達成したら次の手の届く目標を設定、
と次々と手の届く目標を設定していきます。

些細なことでも目標が達成できれば充実感が味わえて心が満たされます。

心が満たされれば仕事にも集中できますし、
成長することを目標にしなくても結果的に成長している自分に気付くはずです。

成長を求められることが辛いと感じたら、成長ではなく現実的に手の届く目標を
設定して、それに向かって頑張ってみてください。

まとめ

人間は成長し続けることを求められており、
成長を諦めて立ち止まることは後退していることと同じとされます。

しかしペースを乱して走り続けると必ずどこかで破綻がやってきますから、
破綻する前に休養して立ち止まってみても良いのではないでしょうか。

さあ、私は立ち止まるのを止めて、
少しぐらいは疲れを感じるぐらいのスピードで走りださないといけませんね。

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