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パナソニックの昇格試験に落ちた‥

「昇格試験に落ちた・・・」、先日大手電機メーカー「パナソニック」に勤める
幼馴染の友人が一緒に飲んでいる時にポロっとこぼしました。

その時の私は友人に何も言えませんでしたが、
今こそ私の友人を含めたパナソニックの昇格試験に落ちた人にエールを送りたい!

目次

昇格試験は何のために行われるのか?

一般的に昇格試験は、会社が社員に対して管理職に登用するのに
相応しい人物であるかを見極めるために行われます。

会社によって違うかもしれませんが、昇格試験に合格してもすぐに管理職になれる
ワケではなく、別途昇進試験に合格して管理職に登用されることになるのです。

管理職を務めるのに相応しい人物かどうかを見極める試験ですから、
管理職に必要な能力を備えているかが問われます。

仕事ができること

昇格試験で問われるのはまず第一に「仕事ができること」で、自分に与えられた仕事を
きっちりとこなして人並み以上の業績を上げられているかです。

部下より業績が悪いようでは誰も言うことを聞きませんし、
部下に適切なアドバイスを送ることができません。

一般社員のミスは取り返えせても管理職のミスは取り返せないことも多いので、
仕事の正確性も重要となります。

「地位が人を作る」と言われますが、管理職になっても仕事ができるようには
ならないので、昇格試験で合格するには仕事ができることが何より重要なのです。

リーダーシップ

管理職は業績アップという最終的な目標に向かって任せられた部署を1つに
まとめなければならないので、「リーダーシップ」が求められます。

最終的な目標を達成するための方向性を示し、それぞれの部下に適した仕事を配分、
部下が仕事をしやすい環境を整えなければいけません。

部署全体を常に俯瞰で見渡して、部下同士の連携が上手く取れているか、
仕事が遅れていないか、遅れていればフォローするといったことが求められるのです。

マネジメント能力

管理職になると「プレーヤー」としてよりも「マネージャー」としての役割を
求められることが多くなります。

仕事を適材適所で配分して、
決められた期限内に仕事を終わらせられるように進捗状況を管理します。

部署内での最終決定権を持っているので、
時には部下の命運を左右しかねない重要な決定をしなければいけません。

こうしたマネジメント能力や意思決定能力の有無も昇格試験では見られています。

仕事と感情を切り離せる

管理職が感情的だと部下の士気を下げることにも繋がるので、
仕事と感情が切り離せることも重要です。

自分の好き嫌いなど部下を色眼鏡で見ない、
仕事の結果に対して一喜一憂しないといったことが求められます。

どんな事態になっても冷静で的確な判断ができて、
余裕を持った対応を取れることが管理職になるには重要です。

昇格試験は公平公正じゃない?

上記の管理職に求められる条件を備えているはずなのに昇格試験に落ちた、
という人も落ち込む必要はありません。

パナソニックはそうではないと思いますが、
一般的に昇格試験は公平公正に行われているとは言えないのです。

私の幼馴染によると、パナソニックの昇格試験では
 ・成果の報告
 ・読書感想文
 ・筆記テスト
などが行われるとのことです。

ちなみに、読書感想文は創業者である松下幸之助氏の著書を2冊読んだ感想を綴るもので、私の幼馴染は
 ・リーダーになる人に知っておいてほしいこと(https://www.flierinc.com/summary/3238)
 ・指導者の条件
(https://www.toppoint.jp/library/19960904)
の2冊を読んだそうです。

筆記テストはハッキリと点数が出ますが、
成果の報告と読書感想文については試験官のさじ加減で評価が大きく変わります。

しかも昇格試験の試験官は第三者ではなく会社の重役で、言わば「利害関係者」です。

試験官にとってプラスになる人は高く評価、
プラスにならない人は低い評価が下されることになります。

要するに、普段から試験官となる重役の覚えがめでたければ、
多少能力や成果が劣っていても昇格試験に合格できてしまうということです。

多少の贔屓目はありますが、私の幼馴染は私と違って優秀で仕事もできます。

しかし人付き合いがあまり上手くないので、
今回の昇格試験ではそれが合否を左右したのかもしれません・・・。

パナソニックの子会社が昇格試験を廃止したが・・・

パナソニックHDの子会社であるパナソニックコネクトが昇格試験を廃止、
公募によって管理職を登用する制度を導入しました。

今後パナソニックHD全体、ひいては他の会社でも昇格試験が廃止される可能性が
ありますが、決して望ましいこととも言えません。

昇格試験を受けるような人は公募に手を挙げますから、
手を挙げた人の中から管理職に登用する人を選考することになります。

選考するのは会社の重役なので、「試験」と名の付くものが無くなるだけで
実態は昇格試験と全く同じとなる恐れがあるということです。

結局能力ではなく人付き合いで昇格できるかどうかが決まるワケですから、
人付き合いの上手くない人にとっては何も状況は変わらないのです。

まとめ

パナソニックはともかく、管理職への昇格試験は決して公平公正?に行われていない
可能性が高くなっています。

能力よりも人付き合いが優先された結果かもしれません。

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