以前「Clatronic」というブランドの家電について調べていると、
「Bomann(ボーマン)」という家電ブランドが出てきました。
よく知らない家電ブランドが出てきた以上は、乗り掛かった舟ではありませんが
Bomannについて調べるしかありませんね。
Bomannはどこの国のメーカー?
「Bomann(ボーマン)」は、ドイツの「Clatronic International」という家電メーカーが
使用している家電ブランドです。
以前に調べた家電ブランド「Clatronic(クラトロニック)」と同じメーカーの
ブランドなんですね。
Bomannは元々Clatronic Internationalの家電ブランドだったわけではなく、
以前は独立した家電メーカーでした。
公式サイトによると創業は130年以上前とのことですから、
大体1890年頃にBomannは創業したと思われます。
(https://bomannofficial.com/?page_id=166)
色々と調べましたが、Clatronic International傘下に入る前の
Bomannの詳しい情報がほとんど見つかりませんでした。
そのためハッキリとした創業年も分かりませんし、
最初から電化製品を作っていたのかどうかも分かりません。
Clatronic Internationalに買収されたのが1997年ですから、
少なくとも100年以上は独立したメーカーとして活動していたと考えられます。
製品に人気が無ければ100年も続きませんし、
Clatronic Internationalも買収しません。
Clatronic Internationalに買収されるまでも、
Bomannはドイツやヨーロッパで一定の人気を得ていたと思われます。
他の家電メーカーとの競争に勝ち残れず、売り上げが減少して経営が傾き、
最終的にClatronic Internationalに買収されたといったところでしょうか。
BomannとClatronicの違い
余程のネームバリューを持ったブランドでない限りは、買収したメーカーの
ブランドに吸収されて、買収されたメーカーのブランドは消滅します。
しかしClatronic InternationalではClatronicとBomannを併用していますから、
2つには何らかの違いがあるはずです。
BomannがClatronic Internationalに買収される以前から、
ClatronicもBomannも比較的リーズナブルな家電として人気でした。
買収後もリーズナブルな家電ブランドなのですが、
ClatronicがメインブランドでBomannは兄弟ブランドとしての位置付けです。
Clatronicの家電は機能性とコスパを重視しており、
「安くて使いやすい家電」を求める層をターゲットにしています。
Bomannの家電はデザイン性と機能性を重視、
実用性+スタイリッシュさを求める層がターゲットです。
デザイン性と機能を兼ね備えているものの、
価格はClatronicよりもBomannの方がリーズナブルとなっています。
格安家電というほどではありませんが、
リーズナブルなClatronicよりもBomannはさらに求めやすい価格の家電です。
市場の違い
ClatronicとBomannでは、ブランド展開している市場も少し違っています。
どちらもヨーロッパ市場が中心で、
Clatronicはヨーロッパ以外にはほとんど展開していません。
Bomannはヨーロッパ以外のアジアや中東といった市場にも進出しています。
Clatronic Internationalでは、Clatronicはヨーロッパ、Bomannはグローバルに
展開するブランドという位置付けになっているのではないでしょうか。
Bomannの家電
Bomannは大型家電も小型家電も取り扱っています。
大型家電には
・冷蔵庫
・食洗機
・ビルトインコンロ
・ビルトインオーブン
といったキッチン家電や洗濯機などがあります。
小型家電は
・電子レンジ
・トースター
・小型オーブン
・フードプロセッサー
・ホットプレート
・フライヤー
などの調理家電やコーヒーメーカー、電気ケトル、掃除機、ドライヤーなどです。
小型家電の方が種類が多く、
どちらかと言うと小型家電中心のブランドといった感じですね。
日本ではあまり見かけない家電も
Bomann製品の中には、日本ではあまり見かけない家電もあります。
1つは「万能スライサー」で、肉やパンなど食品をスライスする家電です。
(https://www.bomann.de/catalog/product/view/id/246/s/bomann-metall-allesschneider-ma-451-cb-silber/category/381/)
日本にも電動スライサーはありますが、
日本のスライサーは野菜を切る用となっていることが多くなっています。
Bomannの万能スライサーは肉屋さんやパン屋さんにあるスライサーの小型版で、
肉やパンなどを薄くスライスするものです。
画像を見ると分かるように、
回転する円盤状の刃に肉などの食品を押し当てることでスライスします。
安全装置は付いているようですが、
刃がむき出しになっているので危ないように見えます。
もう1つは「ミートグラインダー」で、簡単に言うと挽肉を作るための家電です。
画像を見ると、食材を細かくミンチする以外にもアタッチメントを変えることで
食材を色んな形にスライスすることもできるようです。
日本だと自宅で挽肉を使う料理をするにしてもスーパーなどで
挽肉を買ってくるのが一般的で、家で挽肉から作ることはあまりありません。
ドイツではソーセージなどを作るのに、
一般家庭でもミートグラインダーを使うのが一般的なのでしょうか。
ドイツにはルームエアコンが無い!?
日本で一般的な「ルームエアコン」をBomannは取り扱っていません。
Clatronicでもルームエアコンは取り扱っていませんでしたし、ドイツ以外の
ヨーロッパの家電メーカーもルームエアコンはほとんど取り扱っていないです。
スポットクーラーのような移動式のエアコンはあるものの、部屋の壁に取り付けて
室外機を設置するタイプのルームエアコンはほとんど無いです。
地理的にヨーロッパの大部分は日本より高緯度で、
イタリア北部と日本の最北端がほぼ同じ緯度となっています。
(http://fushou.web.fc2.com/natukasi/7ido/ido.html)
要するにドイツやフランス、イギリスなどヨーロッパの大半の国は、
北海道よりも北に位置していることになるのです。
暖流と偏西風の影響で比較的温暖ではあるものの、北海道以外の
日本の主要都市に比べるとヨーロッパ諸国は気温・湿度が低くなっています。
そのため夏の昼間でも窓を開けたり日除けを設けるだけで十分で、
エアコンで部屋を冷やす必要が無いとのことです。
またルームエアコンを使うには室外機の設置が必要ですが、
室外機を設置することは景観的に望ましくないと考えられています。
2024年夏にパリでオリンピック・パラリンピックが開催されましたが、
選手村にルームエアコンが設置されていないことが話題になりました。
パリは古い建物が多いため、室外機を設置するスペースが無いのと
室外機を設置するのに必要な穴を建物の壁にあけるのが難しいとのことです。
一部地域では環境条例によって室外機の設置が禁止されていることもあります。
(https://note.com/yuncompote/n/nc9b3e9f65727)
パリは特別厳しいですが、ヨーロッパは夏でも気温と湿度がそれほど高くない、
室外機が景観的に望ましくないことからルームエアコンは一般的でないようです。
Bomannはグローバル展開しているもののヨーロッパ中心ですから、
ヨーロッパで一般的でないルームエアコンは取り扱っていないわけです。
Bomannの家電は日本でも買える?
Bomannの家電は日本でも買えないことはありません。
Bomannはアジアにも進出していますが、残念ながら日本には本格的に
進出しておらず、家電量販店などの店舗ではBomannの家電は買えないです。
通販サイトなら購入可能ですが、
Amazonや楽天市場といった大手通販サイトだと難しいです。
AmazonではBomannの家電を取り扱っているものの、
アイロンとホットサンドメーカーぐらいで種類が多くありません。
海外製品を専門的に取り扱っている「Techinn」であれば、
電子レンジや冷蔵庫、ホットプレートなども購入可能です。
Bomannの家電を買っても日本では使えない?
Bomannの家電は日本からでも買えますが、
日本でBomannの家電を購入する場合には注意も必要です。
Bomannの家電を買っても、そのままだと日本では使えない可能性があります。
日本とドイツでは一般的に使う電気の「電圧」が違っており、
日本は100Vですがドイツは220-240Vです。
通販サイトで購入できるBomannの家電は基本的にヨーロッパ仕様となっていて、
対応電圧は220‐240Vとなっています。
日本の低い電圧でヨーロッパ仕様の家電を使うと、
十分な性能にならないだけでなく故障のリスクが高くなってしまいます。
Bomannの家電を日本で安心安全に使うには昇圧変圧器が必要です。
要するに、ヨーロッパ仕様の家電に合わせて家庭コンセントの電圧を上げる機器が
必要ということです。
本格的な昇圧変圧器の設置には数十万円かかりますし、
簡易の昇圧変圧器でも1万円ぐらいはします。
もう1つは「プラグの形状」の問題で、
日本とドイツなどヨーロッパでは家電のプラグの形が違います。
日本はAタイプという2本の板状の突起物が付いたプラグですが、
ヨーロッパは2本の棒状の突起物が付いたCタイプのプラグです。
Cタイプのプラグを日本の家庭用コンセントに繋ぐには「変換プラグ」が必要です。
変換プラグは家電量販店やホームセンターなどで数百円で購入できます。
金額の多寡は良いとして、家電本体の購入とは別に費用をかけてまで
日本で使う価値がBomannの家電にあるのかということです。
別途費用をかけなくても使える日本仕様の家電を買った方が良いと私は思います。
保証や説明書の問題も
Bomannの家電を日本で使うのには「保証」や「説明書」の問題もあります。
Bomannは日本に進出していないので、
Bomannの家電は日本で使われることを想定していません。
そのため日本でBomannの家電を使用した場合には、
Bomannのメーカー保証の対象外となる恐れがあります。
メーカー保証の期間内に故障や不具合が発生しても、
無償での修理や交換をしてもらえないということです。
そもそも日本に進出していないので、
保証が使えるとしても修理や交換に対応できる事業者が日本にありません。
また説明書がドイツ語や英語での表記となり、
対応する語学の素養が無いと使い方を理解するのが難しくなります。
便利な機能があるのに使い方が分からなくて使えないといったこともあるので、
日本でBomannの家電を使うのはおすすめできません。
まとめ
Bomann(ボーマン)は、
ドイツのClatronic Internationalという家電メーカーの家電ブランドです。
格安とまではいかなもののリーズナブルな価格で、
ドイツだけでなくヨーロッパやアジア、中東でも一定の人気を得ています。
残念ながら日本ではブランド展開していませんから、通販サイトで
購入できるものの実際に日本でBomann製品を使うのはおすすめできません。