私が20代だった頃から20年間で、
インターネットの普及によって生活スタイルが大きく変わりました。
私が60代になる20年後の生活スタイルは、
現在とどのように変わっているのでしょうか?
20年後の生活スタイルの予測
総務省が2018年の「未来をつかむTECH戦略」において、
2030~40年の日本人の生活スタイルのイメージ案を作成しています。
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000542755.pdf)
完全に総務省のイメージ案通りになるとは限りませんが、
1つのイメージとして20年後の生活スタイルが想像しやすいです。
家事は全てロボットが担当
2018年に総務省が作った2030~40年の日本人の生活スタイルのイメージ案では、
家事は全てロボットが担当することになっています。
朝は起床時間に起こしてくれて、
朝食や着替えの準備なども全てロボットが行ってくれるのです。
小さい子供やお年寄りには食事や着替えを手伝ってくれたり、
体調が悪い時は薬を飲むように勧めてくれます。
家族が仕事や学校に出かけたら掃除・洗濯もしてくれますし、
仕事などで両親が居ない間はロボットが子供の世話もします。
かつて日本では当たり前だった「専業主婦のお母さんの役割」をロボットが
してくれるようになるということです。
仕事はバーチャル空間で
総務省の2030~40年の生活スタイルのイメージ案では、
仕事は「バーチャル空間」で行うようになっています。
特定のオフィスに出社するのではなく、
自宅やカフェなど自分の好きな場所で仕事をすることができます。
ゴーグルのようなものをかけてスイッチを押すと、
目の前にバーチャルオフィスが広がるといった具合です。
スイッチ1つで目の前の空間を切り替えられるので、
移動の手間が無く複数の仕事を同時にこなすことが可能となります。
現状でもリモートワークが行われていますが、20年後にはそれがより進化して
バーチャル空間で仕事をするようになると予測されています。
翻訳機能向上で職場の多様性が広がる
翻訳機能がさらに向上して、言語の壁が無くなって職場の多様性が広がります。
現在でも翻訳機能はかなり進化しており、外国語ができなくても
翻訳機やスマホの翻訳アプリがあれば海外旅行ぐらいなら困りません。
しかし仕事となると外国語学習や通訳が必要ですし、
耳や目が不自由な人にとってはそれほど便利にはなっていないのが現状です。
20年後にはあらゆる言語が自分の選択した言語に瞬時に翻訳され、
自分が選んだ方法で伝わるようになります。
例えば、アメリカ人が話す英語が日本人には日本語に翻訳されて伝わります。
アメリカ人・中国人・スペイン人・フランス人・日本人とそれぞれ違う言語を使う
5人が集まっても翻訳機があればスムーズな会話が可能です。
耳が不自由な人には手話やテキスト、
目が不自由な人には点字や音声で会話の内容が瞬時に伝わります。
反対に耳の不自由な人や目が不自由な人が伝えたいことも、
こちらには自分の選んだ言語で伝わるようになるのです。
言葉の壁が無くなりますから、日本人と外国人が一緒に仕事できますし、
耳や目が不自由な人も一緒に働けるようになって職場の多様性が増します。
教科書や文房具を使わない学校
学校は壁や天井、机が全てタッチ操作できるディスプレイになります。
タッチ操作可能なディスプレイであらゆることができるようになるので、
教科書やノート、筆記用具などが必要ありません。
学校と自宅でデータ共有ができますから、
教科書などが無くても学校で学んだことが自宅にもデータとして残ります。
遠足や修学旅行もVRを使って行われるようになり、
現地に行かなくてもリアルな体験学習ができるようになるのです。
自宅学習は寝ながら
自宅での勉強は「睡眠学習」が基本となります。
特に漢字や数学の公式、歴史・地理などのいわゆる暗記物は寝ている間に
頭に詰め込みます。
睡眠学習自体は私が学生の頃からありましたが、
大抵はただ寝ているだけでほとんど頭には入りませんでした。
暗記物は時間がかかる割にテストではあまり点になりませんし、
社会に出てからも役に立つ機会が少ないです。
睡眠学習で暗記物が頭に入れられれば、
余った時間は創造力を養う学習に割くことができます。
決済は完全キャッシュレス
決済は完全キャッシュレスになって、財布や現金を持ち歩かなくなります。
店舗の出入り口にセンサーが設置されていて、
通過するとスマホなどの端末が自動的に決済するシステムです。
購入や支払の履歴が完全可視化されるので、
家計の管理や確定申告も簡単にできます。
また信用情報も自動的に形成されますから、
借入の申し込みも簡単で審査もスムーズに行われるように変わります。
(審査に通りやすくなるわけではない)
役所も銀行も24時間OK
ネット窓口が一般的となって、
24時間いつでもどこでも役所や銀行の手続きが可能となるのです。
銀行は現状でもネットバンキングがかなり普及してきており、
役所も住民票の取得ぐらいならコンビニで簡単にできるようになっています。
ただ現状では銀行もネット窓口ではできないことが少なくないですし、
公的手続きはいまだに役所に足を運ばないといけません。
しかも役所は一部を除いて平日の9時から17時しか開いていませんから、
公的手続きをしようと思ったら仕事を休まないといけないのです。
それが24時間いつでもどこでもOKとなるとかなり便利ですし、お役所の固い・
融通がきかない・仕事が遅いというマイナスイメージも変わるかもしれないですね。
食事は全てAIロボットが作る
1日の食事は全てAIロボットが作るようになります。
自宅での食事は、家事をすべて担当してくれるお手伝いロボットが作ってくれます。
レストランや食堂でもAIロボットが食事を作るようになり、
世界中のあらゆる料理が高速で提供されるようになるのです。
AIで一流レストランの味を学習しますから、
いつでもどこでも世界最高峰の味を楽しめます。
ロボットはこちらの健康状態も把握しているので、
健康状態に合わせてカロリーや塩分なども計算してくれます。
健康状態を完全サポート
端末やセンサーによって自宅はもちろん外出時も、
身体データが病院と共有されるようになります。
健康状態は常時チェックされて、
少しでも体調が悪いと適した薬や調合してドローンで配送してくれるのです。
病院に行かなくても健康が維持できて、病気も早期発見が可能となりますから、
平均寿命はもちろん健康寿命も延びます。
災害時は通信と電力が確保される
大きな災害が発生した場合でも通信と電力は確保されるようになるのです。
現状では大きな災害が発生すると通信が途絶えて、
安否確認に時間がかかってしまうことがあります。
また電力が途絶えることで電化製品が使えなくなり、
エアコンが使えない中で暑さ寒さに耐えないといけません。
しかし20年後には大きな災害が発生しても通信と電力は確保されるので、
安否確認もスムーズに行われて電化製品が使えなくなることもありません。
大きな災害が発生した場合にはお手伝いロボットが避難誘導をしてくれるので、
逃げ遅れて被害に遭うといったことも減ります。
20年後の生活スタイルはイメージ通りにはならない?
総務省が描く20年後の生活スタイルを紹介しましたが、
個人的には多くのものが実現しないのではないかと思っています。
内閣府が2006年に20年後の2025年の生活スタイルを予測しているのですが、
その多くが2024年時点で実現できていません。
(https://www.cao.go.jp/innovation/action/conference/minutes/20case.html)
カプセル1錠で健康診断
内閣府の予測では、2025年には就寝前にカプセルを1錠飲んでおくと
朝には健康状態が全てわかるようになるとされています。
私は2023年に2回入院しましたが、
カプセル1錠飲むだけで体の状態が全てわかるようにはなっていませんでした。
1日に数回血圧と熱を測られますし、毎日のように採血もされましたし、
レントゲンも数回撮影しました。
カプセル1錠どころか、
相変わらず色々な方法で検査しないと体の状態は把握できません。
あと1年で急速に医学が進歩して、
カプセル1錠で健康状態が全てわかるようになるとは思えないです。
認知症患者の激減
内閣府の2006年の予測では、2030年頃には骨・軟骨・皮膚・歯などの
再生医療技術が進化して認知症患者が激減するとなっています。
最先端の再生医療技術が2030年に一般化するなら、
2024年時点で再生医療技術が確立されていなければなりません。
しかしそういったニュースはあまり聞きませんし、
認知症患者は2006年から右肩上がりとなっているのが現状です。
空気をキレイにする自動車
2006年の内閣府の予測では、人工光合成技術によって二酸化炭素を
燃料として走る自動車が完成しているとなっています。
燃料電池車や電気自動車など、二酸化炭素をほとんど排出しない自動車は
2024年時点でもかなり普及してきています。
しかしガソリンや軽油を燃料とする自動車もまだまだ走っていますし、
二酸化炭素を燃料に走る自動車は聞いたことがありません。
人工光合成技術は開発が進められていますが
、実用化されるのは今(2024年)から20年後と予測されています。
ヘッドホン1つで外国人とコミュニケーションが取れる
2006年の内閣府の予測では、2025年にはヘッドホン1つであらゆる言語と
コミュニケーションが取れるとなっています。
音声での出入力が可能な人体装着型自動翻訳装置が2020年に実用化されて、
2025年には自動翻訳機能が付いた電話が一般的になると予測しているのです。
この20年で翻訳技術はかなり進化しており、小型翻訳機やスマホの翻訳アプリが
あれば外国語が話せなくても外国人とコミュニケーションが取れます。
しかし人体装着型の自動翻訳装置はまだ見たことがありませんし、
自動翻訳機能が付いた電話も今のところ音沙汰がありません。
まとめ
内閣府が20年前に予測した20年後の生活スタイルは、
実現しているものもあれば実現していないものも少なからずあります。
1970年の大阪万博で提案された未来の生活スタイルも、
2024年時点で実現してないものが少なくありません。
総務省が予測した20年後の生活スタイルについても、
実現するものもあれば実現しないものもあると考えておくのが妥当でしょう。
子供の頃や若い頃は未来を予測するのはワクワクして楽しかったのですが、
40代にもなると未来のことを考えるのはちょっと恐ろしい気がしますね。