MENU

厄年は怖くない?厄年に死ぬ確率を調べてみた

「厄年」、アラフォー男性には何とも嫌な響きの言葉ですが、
実際に病気や体の不調が多くなる年代で嫌でも厄年を意識してしまいますよね。

かく言う私も厄年を迎えてから体の不調が多くなって「長くないのかも」と感じ、
厄年で死ぬ確率を調べてみようと思い立ったのです。

厄年の死ぬ確率は高くない

一般的に厄年には良くないことが起きるとされますが、
厄年の死亡率を調べてみると特段高くないことが分かりました。

厚生労働省の2022年度人口動態統計によると男性の厄年とされる年齢の
死亡率(人口10万対)は以下のようになっています。
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/h5.pdf)
 ・25~29歳 38.0(0.000380%)
 ・40~44歳 94.2(0.000942%)
 ・60~64歳 570.9(0.005709%)

年齢が上がるに連れて死亡率が高くなっているだけで、
厄年だけ突出して死ぬ確率が高くなっているワケじゃないのです。

ある程度予想できたことではありますが、
実際にデータで示されるとこれから厄年を迎える人はホッとしますね。

厄年に死ぬ確率は高くないが良くないことが起こる確率は高い

厚生労働省の統計で示されているように厄年に死ぬ確率は高くありませんが、
良くないことが起こる確率は高いです。

2017年と少し古いデータではありますが、ライフネット生命の調査では
厄年経験者の3人に1人が良くないことが起こったと回答しています。
(https://media.lifenet-seimei.co.jp/2017/02/03/9052/)

具体的には
 ・大きな病気や怪我
 ・人間関係のトラブル
 ・失業や仕事のトラブル
などといったことです。

それまで医者にかかったことがないのに、
厄年になったら骨折したり手術が必要な病気になったりといったことがあります。

親などの親族や恋人・配偶者との関係がギクシャクし始めたり、
順調だった仕事でトラブルを抱えることが多くなるのも厄年です。

ただ良くないことが起こる確率が高いと言っても3割強で、
6割以上の厄年経験者には特に良くないことは起こっていません。

厄年を気にしていると全ての良くないことを厄年のせいにしてしまいますが、
気にしてなければ「厄年だから良くないことが起こった」とはならないのかもしれません。

厄年に関する勘違い

「厄年」という言葉は知っていても、
厄年について詳しく分かっていないケースも少なくありません。

勘違いしがちなのが厄年を満年齢で計算していることで、
厄年は満年齢+1歳の数え年で計算しなければいけないのです。

ちなみに数え年は、母親のお腹の中に居る間を0歳として、生まれた時点で1歳、
誕生日ではなく新年を迎えると1つ歳を取ります。

例えば2023年11月1日に生まれた人の数え年は、2023年11月1日時点で1歳、
2024年1月1日時点で2歳となります。

厳密に言うと満年齢+1歳ではなく、
年が明けてから誕生日を迎えるまでは満年齢+2歳が数え年です。

一般的に男性の厄年は25歳・42歳・61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳と
されています。

全て数え年で計算しますから、満年齢で言うと
 ・男性 24歳 41歳 60歳
 ・女性 18歳 32歳 36歳 60歳
が厄年なのです。

ただし、川崎大師など数え年ではなく満年齢で厄年を計算するところもあるので
注意してください。

厄年は1年だけじゃない

男性の厄年は42歳が一般的によく知られていますが、
42歳の1年だけが厄年ではありません。

厄年には前厄と後厄というものがあり、
前後1年ずつを含めた合計3年間を厄年となります。

満年齢で言うと、男性は40歳が前厄で41歳が本厄、42歳が後厄となるわけです。

前厄は厄入りとも言われ変化の兆しが見え始める年、
後厄は厄晴れとも言われ厄が薄れていく年とされています。

ただし前厄と後厄があるのは大厄のみで、
男性は42歳(満41歳)、女性は33歳(満32歳)が大厄です。

厄年には神社で厄払いした方が良い?

男性は40歳、女性は30歳を迎える頃から「そろそろ厄払いに行かないと」と
言われることが増えます。

一般的に厄年には神社で厄払いをした方が良いと言われますが、
特に厄払いしなければいけない決まりは無いです。

そもそも厄年は陰陽道由来とされていて平安時代の書物に記載があるものの、
出典はハッキリしておらず科学根拠もありません。

実際にキリスト教には厄年という考え方は無く、教会で厄払いもしません。

神社側は否定していますが、
厄払いに行くことでかえって厄を貰ってしまうといった考え方もあります。

厄払いをして気持ちが軽くなるならしても良いでしょうが、
別に厄払いしないからと言って良くないことが起こるといったこともありません。

ちなみに一般的に厄払いは神社で行ってもらうものですが、
お寺でも行っていてお寺で受けられるのは厄除けです。

厄年に新しいことを始めちゃダメ?

厄年は大人しくしておく方が良く、新しいことは始めない方が良いとされています。

しかしこれも特に根拠のある話ではなく、
地域によっては厄年に新しいことを始めると厄を払ってくれるという考え方もあります。

結婚や家を新築するといったことが逆に厄を遠ざけてくれることもあるので、
厄年に大人しくしておく必要はありません。

また女性は厄年に出産すると、
生まれてくる赤ちゃんが厄を落としてくれると考える地域もあります。

厄年には「節目の年」という考え方もありますから、
新しい自分に生まれ変わる意味で新しいことを始めるのに適している年とも言えます。

無理に新しいことを始める必要もありませんが、
何か新しいことを始めようと考えているなら厄年を理由に諦めることは無いですよ。

厄年は体調を崩しやすい年齢

厄年に死ぬ確率が高くなることはないものの、
体調を崩しやすい年齢であることは確かです。

例えば男性の最初の厄年である25歳は、大昔で言うと元服(成人式のようなもの)から
約10年が経過する年で役職に就き始める年齢となっています。

42歳は第一線から退く頃の年齢ですし、
61歳はいつ寿命を迎えてもおかしくないような年齢です。

現代で言うと25歳は就職して数年が経過して、ちょうど仕事に慣れ始める頃でしょうか。

42歳は初めて役職に就くぐらいの年齢で、
61歳は退職が近づいて後進に道を譲り始める頃となります。

女性の19歳は大昔で言うと初めての出産を迎える頃、
33歳・37歳は高齢出産となる年齢、61歳は男性と同じで死期を意識する年齢です。

現代だと19歳は進学や就職する年齢、33歳・37歳は結婚・出産を迎える年齢、
61歳は退職が近づいて第一線から退く頃となります。

自分を取り巻く環境が大きく変わるもしくは変わり始めるのがちょうど厄年の頃で、
環境が変わることで体調を崩しやすくなるというワケです。

厄を避けるために厄年にした方が良いこと

厄を避けるのには「縁起物を身に着ける」のが良いとされます。

仏教には「七つの福で七つの災いを防ぐ」という言葉があり、
「7」にまつわるものを身に着けておくと厄を避けられるとされています。

例えば、七色のハンカチやタオルを持ち歩いたり、
女性なら7つの石が付いているアクセサリーを身に着けておくのも良いでしょう。

身に着けるものを贈り物として貰うのも良いとされていて、男性ならネクタイやベルト、
女性ならアクセサリーやスカーフなどです。

本当は人から貰うのが良いのでしょうが、
自分への贈り物として厄年に身に着けるものを買うのも良いかもしれません。

まとめ

男性は40歳、女性は30歳になると厄年を意識し始めますが、
厄年だからと言って必ず悪いことが起きるとは限りません。

実際に死ぬ確率も高くありませんから、
必要以上に意識せずこれまでと同じように過ごすのが良いのではないでしょうか。

厄年は人生の節目でもありますから、新たなスタートで良いことがあると信じましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次