晩婚化が進んでいるとは言え40代ともなると結婚して子供が居る人も多く、
「独身40代の孤独さは異常」と言われることもあります。
では独身40代はどんな時に孤独さを感じるのでしょうか、
独身の孤独さを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?
独身40代はどういった時に孤独さを感じるのか
私も独身のまま40代を迎えた身ですが、
独身の孤独さを感じるのは何と言っても「誰も居ない自宅に帰る時」ですね。
学生時代はずっと実家暮らしでしたから、
就職して一人暮らしを始めた頃は一人で生活することが新鮮でした。
家事をすべて自分でやらないといけない面倒さはありましたが、
何をしても親に干渉されない自由さが手に入ったのは嬉しかったです。
しかし40歳を超えて一人暮らし歴が長くなってくると、
だんだんと新鮮さが薄れて一人での生活に寂しさを感じるようになります。
残業して夜遅くに誰も待っていない真っ暗な自宅に帰った時の
寂寥感、孤独さは何とも表現しようがありません。
「お疲れ」の一言もかけてくれる相手も、「疲れたぁ」とちょっと愚痴る相手も居ない。
家に帰っても、嬉しいことや面白いこと、悲しいこと、腹立たしいことなどを
話す相手も居ないのですから寂しいですし孤独です。
同年代の幸せそうな家族を見た時
独身40代が異常なほどの孤独さを感じるのは、
「同年代の幸せそうな家族を見た時」です。
休日にスーパーやショッピングモールへ買い物に出かけると、
子供を連れた40代の夫婦を見かけることがよくあります。
その家族がワイワイ楽しそうに話しながら買い物しているのを見ると、
一人で買い物をしていることに孤独さを感じてしまうのです。
またゴールデンウィークや盆休み、正月休みの頃になると、
TVで帰省や旅行で各地混雑しているというニュースが流れます。
子供や奥さんと一緒に帰省や旅行に出かける40代ぐらいのお父さんを見ると、
何とも言えない寂しい気分になってしまいます。
「せっかくの休みなのにゆっくりできないですよ~」なんて言いながらも
ニコニコしているお父さんを見るといたたまれなくなることもあるぐらいです。
結婚していた場合の自分を画面の中のお父さんに重ね合わせることで、
より一層孤独感が強くなってしまいます。
誕生日を一人で過ごす時
誕生日に一人でご飯を食べている時も、独身40代は異常な孤独さを感じます。
「40代にもなって誕生日も何もないだろう」と思うかもしれませんが、
いくつになっても誕生日を祝ってもらえるのは恥ずかしいながらも嬉しいものです。
誰も自分の誕生日を覚えている人が居らず、「いつもと変わらない一日」として
周りの人が自分の誕生日を過ごしているのを見ると寂しくなります。
個人情報を登録しているサービスから「お誕生日おめでとうございます」の
メールが届くと、それはそれで孤独さを感じるんですけどね。
病気など体調が悪くなった時
年齢に関わらないかもしれませんが、
独身だと病気など体調が悪くなった時に強い孤独さを感じることがあります。
独身でもパートナーが居れば、体調が悪くなった時には看病に来てもらえるので
孤独さは感じないかもしれません。
しかしパートナーも居ないと、病気になっても誰も看病には来てくれませんし、
「看病しに来てほしい」と頼むこともできません。
最近でこそデイバリーが充実しているので良いですが、ちょっと前までは起き
上がれないほどの体調が悪くても自分で食事の準備をしないといけませんでした。
頭が痛い、体が怠いぐらいならまだ良いですが、熱が出ようものなら
熱に浮かされて「このまま誰にも気付かれずに・・・」なんて思ったりもします。
20代30代の頃は体調を崩すことも少ないですし、
崩しても数時間寝れば回復することもありました。
しかし40代になると体調を崩すことも多くなり、少し休んだぐらいでは
回復しないので、孤独さとともに一人で居ることへの不安が大きくなります。
休日に遊ぶ相手が居ない時
20代30代の頃は周りにも独身が多いので、
休日には誰かしら遊ぶ相手が居ました。
ところが30代半ば辺りから周りには結婚している人の方が多くなってきて、
だんだんと休日に遊べる相手が減ってきます。
40代を迎えると周りでは独身は数えるほどになって、
休日に遊べる相手が居なくなってしまうのです。
40代だと子供がまだ小さいので休日は家族サービスをしなければならず、
独身としても遊びに誘うのは気が引けます。
独身仲間でもパートナーが居ると、
休日にパートナーをほったらかして連れ出すわけにはいきません。
結局休日に誰も誘える相手が居らず、
一人寂しく自宅でボーッと過ごすしかなくなって孤独さを感じてしまうのです。
「一人でも遊びに行けば」と思うでしょうが、
遊びに行った先には家族連れやカップルがたくさん居ます。
たくさんの家族連れやカップルの中にポツンと独身40代が一人で居ると、
自宅に一人で居るよりも孤独感を感じてしまいます。
40代で独身だと何かとデメリットが多い
40代で独身だと、同年代で結婚している人に比べてデメリットも多いです。
まず40代になっても独身のままだと、
なぜか「一人前扱いされない」といったことがあります。
特に50代60代といった上の世代には、「男は所帯を持って一人前」
「女は子供を産んで一人前」といった古い考え方の持ち主が少なからず居ます。
40代にもなって結婚できないということは、
「何かしら人間として問題がある」「甲斐性が無い」などと思われてしまうのです。
そういう風に見られるだけならまだ良いのですが、
50代60代にはデリカシーの無い人も多いので直接言ってくることもあります。
「なぜ結婚しない」「異性に興味が無いのか」「結婚できないなんて情けない」など
訴えたら勝てるんじゃないかと思うようなことを平気で言ってきます。
最初はちゃんと相手をしていましたが、
その内相手にするのも面倒になってきて適当に相槌を打つだけになりました。
そうするといつのまにか、
「異性に興味が無いから結婚しない」というレッテルを貼られてしまっていました。
私の場合「人間的に問題がある」「甲斐性が無い」というのはその通りですが、
別に異性に興味が無いわけではありません。
事実でないことを事実であるかのようにされてしまい、
余計に結婚できる可能性が低くなってしまうのです。
会社で都合よく扱われる
独身40代は会社で「都合の良い存在」として扱われることがあります。
私の勤め先は幸いにも遠方への転勤はありませんが、
独身40代は平気で遠方への転勤を命じられます。
独身で家族が居ないから引越しも楽だろう、
ということで遠方に転勤させられてしまうのです。
転勤させられなくても、
独身であることで残業や休日出勤を押し付けられることが多いです。
部署内で誰かが残業・休日出勤しなければいけなくなった場合に、
独身の人が選ばれることが多くなります。
「○○は結婚したばかり、XXは子供が小さい、△△は独身だから残業しても
休日出勤しても問題ない」として押し付けられてしまうのです。
40代になるとあれこれ指示しなくても仕事をこなせるようになっているので、
上司としても残業や休日出勤を頼みやすいということもあります。
その上に独身であるという条件が加わると、
かなりの高確率で残業や休日出勤の対象となってしまいます。
健康リスクが高くなる
独身の人は結婚している人に比べて健康リスクが高くなるのもデメリットです。
婚姻状況と健康リスクの関連を調べた調査によると、結婚している人よりも
独身の人の方が健康リスクが60%も高いという結果が出ています。
(https://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/9176.html)
結婚していないという点では、離婚した人や配偶者が亡くなった人も同じです。
しかし今は結婚していなくても過去に結婚したことがあれば、
ずっと独身よりも健康リスクが低くなります。
1つには「食生活が乱れやすいこと」、もう1つは
「健康状態に注意を払ってくれる人が居ないこと」が原因として考えられます。
一人暮らしだと食事の用意が面倒なことから、
デリバリーや外食で済ませることが多いです。
デリバリーや外食だとよほど意識しないと栄養のバランスが偏ってしまいます。
またパートナーが居れば、元気がない・覇気がないといったことに気付いて
病院を受診するように助言してくれます。
しかし一人だと病院に行くのも面倒ですし、「このぐらいなら大丈夫だろう」と
過信することで健康状態を悪化させてしまうのです。
独身40代は珍しい存在ではない
独身40代は異常な孤独さを感じることがありますが、
実は独身のまま40代になる人は珍しくありません。
総務省の「令和2年国勢調査」によると、40代の未婚率は
・40~44歳 約27%
・45~49歳 約25%
となっています。(https://presia.jp/40s-loneliness/)
要するに40代の4人に1人は「一度も結婚したことがない独身」なのです。
例えば私の高校の同級生は500人近く居ますが、
その内の100人以上は独身ということになります。
会社だと色んな年代の人が居るため独身の割合が少なくなり、
独身40代は異常な孤独さを感じてしまいます。
しかし同年代に限定すると独身なのは決して珍しいことではないので、
必要以上に孤独さを感じることはありません。
婚活サイトに騙されるな!
独身に孤独さを感じた40代が、婚活サイトを利用したくなります。
婚活サイトには「独身40代の孤独さを解消するたった1つの方法は
パートナーを見つけること」なんて書かれていますが、騙されてはいけません。
婚活サイトをよく見ると、独身40代の不安を煽るために「40代で独身は珍しい」
と書いていることが多いです。
しかし実際には先にも書いたように、
40代の4人に1人が独身で決して少なくはありません。
さらに「ちゃんとした婚活サイトを利用すれば、40代でも結婚できる確率は
低くない」とも謳っています。
ところが、こちらも国勢調査によると40代で結婚できる確率は10%以下しか
ありません。
4人に1人居る独身40代を珍しい存在と言いながら、
10%以下しかない確率を低くないと言う婚活サイトに騙されてはいけませんよ。
独身40代が異常な孤独さを解消するには
独身40代が珍しい存在出ないとは言え、異常な孤独さを感じるのは事実です。
では、独身40代が異常な孤独さを感じないようにするには
どうすれば良いのでしょうか?
仕事以外に没頭できる楽しみを見つける
独身40代が異常な孤独さを感じないようにするには、
まず仕事以外に没頭できる「楽しみ」を見つけることです。
40代だと収入も蓄えもそれなりにありますし、
独身ですから収入も蓄えも全部自分のために使えます。
経済的に余裕があることを利用して、
年に数回海外旅行に行くのを楽しみにするのも良いでしょう。
別にお金をかけないといけないこともないので、
家で好きな映画・ドラマを見まくるといったことでも構いません。
散歩する、料理する、本を読むなど簡単に始められることで良いので、
自分が没頭できる楽しみを見つけましょう。
楽しいことをしている間は孤独さは感じませんし、
趣味から人との繋がりが生まれると実際に孤独ではなくなります。
スキルアップに打ち込む
上昇志向があるなら、自分のために使える時間を利用して「スキルアップ」に
打ち込むのも良いかもしれません。
スキルアップと言うと漠然としていますが、
具体的に言うと「資格」を取るための勉強をするのです。
新しい知識を身に付けたり、これまでできなかったことができるようになると
楽しいです。
勉強の成果として資格が取得できるので、
次の資格勉強へのモチベーションもアップします。
資格を取っておけば、
今の仕事を退職した後に収入源として生かせることもあります。
勉強することが苦痛でないなら、
スキルアップのために資格取得に向けた勉強もおすすめです。
まとめ
独身40代はふとした瞬間に異常なほどの孤独さを感じることがあります。
しかしその孤独さは40代の4人に1人が感じており、
孤独なのは決してあなただけではありません。
孤独さを解消するために婚活しても良いですし、
婚活しなくても孤独さは解消できます。
40代はまだまだチャレンジできる年代ですから、
色んな事にチャレンジして「おひとり様」を満喫しましょう。