最近は日本でも転職が一般的となっていますが、勤めている会社が潰れたので転職せざるをえないとなると事情が変わってきます。「いずれ潰れる会社の特徴」を理解しておけば、望まない転職をせずに済むかもしれません。
いずれ潰れる会社の特徴とは?
過去に潰れた会社を見れば、いずれ潰れるであろう会社の特徴がある程度見えてきます。
これから紹介する特徴に当てはまるからと言って必ず潰れるわけではないですが、危ない兆候があると考えて良いでしょう。自分の勤めている会社にこれから紹介する特徴が1つでも当てはまっているなら、早い内に転職を検討した方が良いかもしれません。
ちなみに私が勤めている会社は、個人的には経営が危ないと思っていましたが、幸いにもいずれ潰れる会社の特徴には当てはまっていませんでした。
社員の離職率が高い
いずれ潰れる会社の典型的な特徴として挙げられるのが「離職率の高さ」です。特に仕事ができる社員から辞めていく、新入社員がすぐに辞めていくといった場合には注意しないといけません。
仕事ができる社員が辞めていくのは、業務管理が適正でなかったり、社員に対する評価基準が曖昧だったりすることが原因となっていることが多いです。
業務管理が適正でないと、仕事ができる人にばかり仕事が押し付けられることになります。私のような仕事のできない社員はほとんど仕事がなく遊んでいるような状態なのに、仕事ができる社員は長時間残業しても仕事が終わらないほどです。
それでも仕事の量や内容を正しく評価してくれて給料が上がるなら、辞めずに我慢できるケースも少なくありません。ところがいずれ潰れる会社は評価基準も曖昧ですから、他の人より仕事をしているのに給料が全然上がらなかったり昇進・昇格できなかったりするのです。
忙しいだけで評価されないなら働いている意味がありませんから、いずれ潰れる会社では仕事のできる人から辞めていってしまうわけです。
新入社員の離職率が高いのは、研修など新入社員に対する教育が十分に行われていないことが考えられます。新卒の新入社員は右も左も分かりませんから、最初の数か月は手取り足取り仕事の仕方を教えてあげる必要があります。
しかしいずれ潰れる会社は新人を教育する余裕がないので、研修や教育もそこそこに実践投入してしまうのです。挨拶の仕方や電話対応の仕方など、ビジネスの基礎の基礎を教えられただけで最前線で働けと言われても無理ですよね。
私の学生時代の友人が新卒で入社した会社が、この特徴にピッタリ当てはまっていました。友人が言うには、研修が行われたのは入社後数日だけで、すぐに現場に出されたそうです。
分からないことだらけなので上司や先輩に質問するもののまともに答えてもらえず、挙句の果てには「自分で考えろ!」と怒鳴られる始末だったとか。友人はすぐに辞めて第二新卒で他の会社に移りましたが、新卒で入社した会社は数年後に潰れたとのことです。
同僚や後輩から「辞める」という声を頻繁に聞くようになったら、注意した方が良いかもしれません。
ワンマン経営
いずれ潰れるであろう会社は「ワンマン経営」であることが多いです。一代で会社を大きくした創業者が社長や会長として大きな権限を持っている会社は、ワンマン経営になっているケースが少なくありません。
ワンマン経営の会社では、大きな権限を持った社長や会長の鶴の一声ですべての物事が決まってしまいます。役員など周囲の社員は社長や会長の意向に逆らえず、もし間違った方向に進もうとしていても軌道修正ができないのです。
鶴の一声で決まった事業が失敗しても、社長や会長は責任を取りません。役員など部下が責任を取らされ、仕事のできる人から辞めていくという最初の特徴にも当てはまってしまいます。
特に一代で会社を大きくした社長や会長は、自分のやり方が絶対的に正解だと思い込んでいます。一定の成功を収めているのでやり方は正解なのですが、必ずしも現代に適したやり方とは限らないのです。
昔のやり方が現代では通用しないこともありますから、絶対な権力を持つワンマン経営者が居る会社はいずれ潰れる可能性が高くなってしまいます。
また、ワンマン経営者は「自分ができたんだから他人もできる」という考え方を持っている場合もあります。自分が若い頃は寝食を惜しんで仕事に打ち込んだから若い社員も寝食を惜しんで仕事に打ち込むべし、と考えていたりするのです。
会社が潰れると首をくくることになるわけですから、創業者が寝食を惜しんで働くのは当たり前のことです。しかし社員は他の会社に転職すれば良いだけで、働いている会社が潰れても首をくくる必要はありません。
私のようにワークライフバランスを重視した働き方を望む社員からすると、社長が
「寝食を惜しんで働け!」と宣う会社はブラックでしかないです。
ブラック企業からは人が逃げていきますから、社長や会長がワンマンな上にブラックな会社は近い内に潰れるに違いないですね。
職場の雰囲気が悪い
「職場の雰囲気が悪い」会社は、いずれ潰れる可能性が高いと言えます。
雰囲気の悪い職場で誰も働きたくありませんから、社員の仕事に対する意欲が低下します。社員の意欲が低下すると生産性も下がりますから、会社の業績は悪化していずれ潰れることになるわけです。
分かりやすいところだと、いじめが横行しているような職場やハラスメントが平気で行われている職場などですね。
挨拶したのに無視されたり、1人で行うには明らかに多すぎる量の仕事の押し付けられたり、反対に仕事を全くさせてもらえなったりなどがいじめに当たります。他の社員が居る前で大声で叱責されるのもいじめですし、暴言や暴力も当然いじめです。
20年以上働いている私でも暴力は見たことがありませんが、暴言は職場で言われたこともありますし言われている人を見たこともあります。
職場で見られるハラスメントとしては
・パワハラ
・セクハラ
・モラハラ
・マタハラ
などが挙げられます。
最近はコンプライアンスを重視する会社が増えているので職場でのハラスメントも減っていますが、ゼロになったわけではありません。特に我々アラフィフより上の世代は、コンプライアンス順守が叫ばれる現代でも平気でハラスメントを行っていたりします。
さすがにパワハラやモラハラはほとんど見られなくなったものの、セクハラやマタハラは現在でも結構見聞きしますね。
未婚の人に「まだ結婚しないの?」とか「恋人は?」と聞いたり、新婚の人には「子どもはまだ?」などと平気で聞いています。妊娠中の奥さんの調子が良くないので休ませてほしいと男性社員が申し出たら、「そんなことで休むの?」と上司が言ったこともありました。
かく言う私もアラフィフながら独身で、「なんで結婚しない?」とか「女性に興味ない?」などのセクハラを現在進行形で受けています。最近は周りが止めてくれるようになったので、私が働いている会社ではセクハラも減ってきています。
実際にハラスメントを受けると分かりますが、一気にテンションが下がって仕事をしようという気になれません。当然のようにハラスメントが横行していると、職場の雰囲気が悪くなって生産性が落ちて会社の業績が悪化してしまいます。
社員同士のコミュニケーションがない
職場の雰囲気が悪いこととも繋がりがありますが、「社員同士のコミュニケーションがない」こともいずれ潰れる会社の典型的な特徴です。
コミュニケーションがないと社員同士の連携が取れませんから、複数の社員が同じ仕事をするなど効率が著しく低下します。報連相も不足するので、社員の1人が間違った方向に進んでいても軌道修正できず、大きなトラブルに発展する恐れもあります。
社員同士のコミュニケーション不足によって取引先など顧客への対応に遅れが生じて、会社全体が信用を失うことにもなってしまうのです。
社員同士がなれ合いすぎている職場も良くありませんが、コミュニケーションがないほどに険悪な職場も当然良くありません。
人手不足の状態が続いている
退職などで社員が足りていないにも関わらず、新規採用せずに人手不足の状態が続いている会社も危ないです。
新卒にしても中途にしても新たに人を雇うにはコストがかかります。募集をかけるのにお金がかかりますし、書類選考や面接には人的・時間的なリソースを割かないといけません。
採用したら終わりではなく、戦力として使えるように研修や教育をする必要があり、そこにもコストがかかるのです。
人手不足にも関わらず新しい人材を採用しようとしないのは、採用にかけるコストも捻出できないほど会社の経営が苦しいと考えられます。会社の経営が苦しくないのに新規採用しないのは、現在居る社員に長時間労働させれば良いと考えるブラック企業です。
人手不足でも仕事はしないといけませんから、長時間労働やサービス残業、休日出勤といったことが当たり前となります。それでも正当な対価が払われれば良いですが、採用コストすらケチる会社が長時間労働などに正当な対価を払うとは考えにくいです。
社員を安く使って会社が儲かれば良いという考え方ですから、人手不足が常態化している会社は危険ですね。
IT化やDX化が遅れている
社会の変化に対応できずにIT化やDX化が遅れている会社は、いずれ潰れる可能性が高いと言えます。IT化ができていないのにDX化ができるわけありませんから、IT化すらできていない会社はかなり危ないです。
これまで手作業を行っていたことを電子化・自動化するのがIT化ですが、IT化することで業務の効率化が図れます。
IT化するのに多少の費用がかかるものの、IT化が進めば結果的にはコストカットに繋がります。この点が理解できず、IT化の初期費用をケチるようでは、その会社の未来は明るいとは言えません。
私が勤める会社ではIT化が進んでおり、私個人としては請求書発行や顧客情報管理がIT化されたことでかなり仕事が楽になりました。
請求書発行作業って、請求書を作って印刷、封入して発送するだけなのですが、数が多いと1日では到底終わりません。以前は締め日が近付くと請求書発行しか仕事をしていない、といったこともあったぐらいです。
現在はPCで請求書を作ったらそのままメールで送るだけ、印刷・封入・発送の手間がかからないのでかなり楽になっています。
顧客情報管理も以前は紙のファイルだったので、特定の顧客情報を探し出すのに時間がかかっていました。現在はクラウド上で一元管理しているので、欲しい顧客情報のファイルを持っている同僚を探すといったムダなことをしなくて済むようになりました。
IT化は人手不足を解消する有効な手段の1つですから、人手不足を解消する気もIT化を進める気も無い会社は今すぐにでも辞めた方が良いかもしれませんね。
まとめ
いずれ潰れる会社の特徴をいくつか紹介しましたが、当てはまっているからと言って必ず潰れるわけではありません。反対に、1つも当てはまっていないからと言って絶対に潰れないというわけでもないので注意してください。
いずれ潰れる会社で働いていると、いつかは身体やメンタルが壊れる可能性が高いです。身体やメンタルが壊れてからでは転職も難しいですから、壊れる前の転職を決断した方が良いかもしれません。
ただ、いずれ潰れる会社は職場での競争相手も少ないので、働き続けることで出世しやすいといったこともあります。鋼の身体とメンタルを持っているのであれば、いずれ潰れる会社を再生する存在になるのもアリかもしれないですね。(おすすめはしません)